
「近代フランス料理の父」と仰がれるオーギュスト・レスコフィエが考案した150の料理をビュッフェ形式で食べられるというナルボンヌの名物レストラン。バカンス期間など予約が殺到する時期は、すでに1年前から予約がいっぱいというほどの人気ぶり。
予約時間前にたどり着くと、店頭には長蛇の列。順番に受け付けてもらえるが、入店まで結構時間がかかる。幾つもあるビュッフェを囲むようにしてある、大宴会場のような部屋に案内され、そこでワインなどの飲み物の注文をすませたら、スタート!

まずは前菜のビュッフェへ。
有名な 〝オマールの滝〟の横には、牡蠣やカニ、エビなどが並び、オマールだけにしようと決めていたにも関わらず、つい牡蠣やカニなどを皿に盛ってしまう。連れは9種のフォアグラの盛り合わせ。*
必ず数種は試したいのが、メインの温かな料理**。カウンターで注文すると目の前でシェフが仕上げてくれる。オマールのアメリケーヌソース仕立て、ヒラメのオーブン焼き、牡蠣のサバイヨンソース、牛ヒレ肉のロッシーニ風、野ウサギの王家風などを味わえたら満足度が高いはず。

デザートは、注文するとその場でフランベしてくれるクレープシュゼットをぜひ(冒頭の写真) 。食後のコーヒーを頼んだら、お会計を。ビュッフェは一人65.90€***。これを高いと思うか、安いと思うかそれぞれのメニューの組み立てにかかっている。いずれにしても、作戦を改めてもう一回チャレンジしたくなることは必至だ。(里)


*取材時は9種だったが現在は4種。これは絶対とるべき前菜!生ハムやパテなどのビュッフェはこの際、無視していいエリア。

**メインの温かい料理は一回に一人一品のみの注文になるので、いくつも料理を試したければ何度も並ぶことになる。ロースト肉のビュッフェでは、かの「トゥール・ダルジャン」と同じレシピの「カモのロースト・血のソース」がお勧め。
***ドリンク代は別。生産者価格でお得感。






Les Grands Buffets
Adresse : Rond-point de la Liberté , 11100 Narbonne , France無休、11h30-16h30 /19h15-23h45。予約はサイトから www.lesgrandsbuffets.com (昼も夜も、15分刻みで予約時間を選べる。例えば12時に予約できれば16時30分までゆったり食事ができる。通常、数か月前の予約が必要だが、キャンセルも多く、チェックしていれば予約を取れることも)



