米国のデトロイト生まれで、今年87歳になるピアニストがカーク・ライトシー。サックス奏者のデクスター・ゴードンやトランぺッターのウディ・ショウなどのバンドで演奏し、カチッとした硬質なタッチ、リリカルなフレージングは地味ではあるけれど、いつ聴いてもさすがとナットクしてしまう。
そして2年前にリリースされたソロアルバム 『I Will Never Stop Loving You』(写真)で、この大ベテランの健在ぶりに驚嘆してしまった。タイトル曲のバラードでの無駄のない美しさ。ウェイン・ショーターの 『Speak No Evil』中の名曲 『Fee-Fi-Fo- Fum』での歯切れのいいブルース感覚にうなった。
90年代からパリ住まいというから、いつかライブを、と楽しみにしていたら願いがかなった。 今度のパリ公演はソロではなく、人気上昇中のサックス奏者、アレックス・ヒッチコックをふくむカルテットだ。ちなみに、サックスのかわりにギターが入った最近の演奏で、ライトシーのツボを心得た熱演を見てほしい*。悔いが残らないように早めに予約してください。(真)
2月20日 21h30。32€。
Sunside
Adresse : 60 rue des Lombards, 75001 Parisアクセス : M°Châtelet
URL : https://www.sunset-sunside.com/boutique/kirk-lightsey-quartet/