Jack Gomme Paris
ブレア通りに新店舗オープン。

2017-12-14

リュクサンブール公園にほど近い、ブレア通り。ここに新しく「ジャック・ゴム」のブティックがオープンした。ソフィー・レニエとポール・ドルレスが、1985年に立ち上げたバッグのブランド。ロゴのふたりの似顔絵に見覚えのある人は多いはず。

ふたりは、カフェやリネン屋、果物屋、古書店などで賑わうこの通りが気に入って、レアールとマレ地区のショップがある右岸からセーヌを渡り、初めて左岸に出店した。

旅、海、建築やアートが、ふたりのアイデアの源泉。そして素材へのこだわり。毎シーズン、微妙な色づかいと光沢のニュアンスでファンをうならせるソフィーは、色や風合いを指定し、素材を作らせる。ポールはデザイン画をエンピツで描き、型紙から素材を切り、ミシンで縫い組み立てる。フランス国内５カ所のアトリエで、堅実な手仕事によってバッグは息を吹き込まれ、世界へ旅立ってゆく。Made in Franceは、ブランド立ち上げ当初からのこだわりだ。

世界的なヒット商品「LIGHTシリーズ」は、オリジナル素材がとにかく軽く、機能的。シンプルなデザインで国境や世代、ジェンダーを超え、パリから東京、高校生からシックな年配マダムまで広い層に愛用されている。日本には20年来たくさんのリピーターがいて、代官山、吉祥寺、横浜、葉山、神戸、熊本と、店舗数も多い。

理想のバッグは「体になじんで、持っていることを忘れさせるもの」とポール。「それは私たちの作るバッグね」と微笑むソフィー。LIGHTシリーズ誕生の10周年の記念には、トリコロールのファアスナーをあしらった。そんな粋なディテールも、あまりにもジャック・ゴム。