東京で、 一番ステキな ブーランジュリーにします。

リベルテのパリ本店で。

ミカエル・ベニシューさん

 パリ10区、サン・マルタン運河地区の人気パティスリー・ブーランジュリーLIBERTÉの東京店が、3月24日にオープンする。オーナーはミカエル・ベニシューさん。まだ35歳という、若き実業家である。

 ミカエルさんはミラノの大学でビジネスの学位を修めた後、国際的メーカーのファイナンス部門で働き、ロンドン、シンガポール、ニューヨークに駐在。26歳のときに会社を離れ、ニューヨークでパティスリーの会社を設立。成功を収めた後フランスに戻り、2013年にLIBERTÉをオープンした。自身は製菓・製パンどちらの技術も持っていないが、フランスの食の職人的な技術、またノウハウを次世代に伝えていくことは価値のある仕事だと思い、この店をやることに決めたのだという。

 同店の特徴として挙げられるのは、なんと職人チームの中にシェフが存在しないこと。「チームの中に上下ができると、若くて情熱あふれる職人のクリエイティブな能力が活かされないことが多くなります。リミットを作るのはもったいない。全員で自由な意見を出し合って、常に新しいことに挑戦し、アクチュアルであり続ける。それがLIBERTÉ流なんです」。店頭にはバゲットなど定番のパンに加え、旬のフルーツなどを使った自由な発想のパン、ケーキが並ぶ。

 日本に店舗を出すことが決まったのはわずか1年前。それまで日本にはあまり縁がなかったが、この1年で6回も訪日。「訪れるたびに魅了される」という。出会う人々、彼らの働き方、伝統、豊かな地方色、すべてが印象的だった。東京に店を出すのであれば、サン・マルタン運河地区に似た環境を、ということで選んだのが吉祥寺。リラックスしていてクリエイティブ、小さな村のような親しみやすさが2つの街に共通していた。地元の人が毎日買いにきてくれる、地域に根付いた店にするのが目標だ。

「フランスからはいろんなブーランジュリーが日本に出店していますが、どれもフランスのものとは違う気がする。うちは、パリそのままの味を食べてもらえる店にします」。パリ店とできるだけ同じ材料を使うことは絶対条件。製パン・製菓に使う基本の小麦粉および天然酵母はフランスから輸出する。それに加え、北海道の小麦粉、はちみつ、季節の野菜・フルーツなど、日本で発見したローカル食材も使用し、パリ店にはないオリジナリティを出していくという。しかし、あくまで味はパリ店のまま。

「日本人が柔らかいパンを好むことは知っていますが、それに合わせてアレンジすることはしません。日本の人はクオリティの高いものを知っている。だから、本物が好まれるはず。味もさることながら、フランスの職人の技術を伝えることがLIBERTÉの使命だと考えています」。

 春の東京店のオープンに続き、今秋には京都店が開くことも決定しているという。「桜の時季に東京で店を開けるなんて、とても幸せです。東京で一番ステキなブーランジュリーにすると約束します!」。(恵)

パリ本店
LIBERTÉ La Pâtisserie Boulangerie
39 rue des Vinaigriers 10e
01 42 05 51 76

東京店
3月24日オープン
リベルテ・パティスリー・ブーランジュリー
東京都武蔵野市吉祥寺本町2-14-3 1・2F


LIBERTÉ: La Pâtisserie Boulangerie

Adresse : 39 rue des Vinaigriers, 75010 Paris
TEL : 01 42 05 51 76