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「北斎 × JAPAN LEATHER 」

2017-01-27

　オヴニーの編集部は、エスパス・ジャポンという文化センターを併設しています。10年前に、その内装を手がけてくださった建築家の成瀬さん*のお誘いで、「北斎 × JAPAN LEATHER 」展へ。

　場所は、サントノレ通りから、マルシェ・サントノレ広場へと伸びる、rue du Marché Saint-Honoré。Genten (ゲンテン）という革のバッグ屋さんです。成瀬さんは、このお店の内装をデザインし、今回の展示の企画と演出も担当されたのだそうです。

成瀬さん。ディスプレイに使われている宙に浮かぶ枝などは、すべて川岸や山などで成瀬さんが選んで拾ってきたもの。

　展示は、文字どおり、革と葛飾北斎がテーマ。革製のバッグ、帽子、小物などに、インクジェットで北斎の『百物語』に登場する「お岩さん」「小幡小平次」などの妖怪がプリントされていたり、『踊独稽古（おどりひとりけいこ）』の踊る人の姿が、焼印されたパスポートケースなど。じっくり使いこむほどに、トロっとしなやかになってくれそうな、レザー製品です。

この展示は「日本皮革デザイン促進委員会」の主催。その委員会のメンバーであるバッグブランドKuipoが、日本のレザー加工技術をアピールするべく、KuipoのブランドであるGentenのお店で展示をしているのです。

展示のみで買うことは出来ませんが、今、日本で話題の新しい北斎美術館にも、ミュージアムグッズとして登場する予定です。同展示は東京とフィレンツェで既に行われ、パリは最後の展示です。1/28日まで。（編）