
ピクニックpique-niqueの季節到来。パリでは、公園やヴァンセンヌの森、セーヌ川岸やサン・マルタン運河岸などが、ピクニックをする人たちでにぎわう。友人たちとピクニックなら、参加者それぞれが、生ハムやソーシソン、レバーのパテやリエット、切り分けたローストチキン、キッシュ・ロレーヌ、キャロット・ラペやキュウリのサラダ、チーズなどを持ちよるのがたのしい。パンや飲みもの、食器などの分担も決めておくことにしよう。
サンドイッチは、食器がいらないし食べやすいし、ピクニックの定番メニューだ。パン屋でサンドイッチを買ってすませてもいいのだが、自家製のサンドイッチにすれば、なにを入れようかな、と頭をひねっているときからもうピクニック気分。ハム、ソーシソン、コンテやチェダーなどのチーズ、ゆで卵や缶詰のツナのマヨネーズ和え、ローストポーク…。バタヴィアなどのサラダ菜、トマトやキュウリの薄切りを入れれば栄養のバランスがとれる。具によってはコルニションが味を引きたててくれるだろう。パンはバゲットパンが一般的だが、バーガー用の丸いパンにすると、子どもたちがよろこびそう。パンにマスタードやバターをぬってから具をはさみ、移動中にくずれないようにホイルで包んでおく。
海辺でのバカンスで砂浜まで出かけてピクニックというときは、わが家のメニューはライスサラダかパスタサラダだ。どちらもスプーンですくって食べられるので便利。海の幸入りパスタサラダをつくってみよう。ムール貝1キロとハドック300グラムは、少々手間がかかるけれど、海の幸入りサラダ同様に下準備する。市販のゆでエビ500グラムは殻をむき、大きかったら二つに切り分ける。チェリートマト100グラムを半分に切り分ける。次は、マカロニ、ペンネ、フジェッリなどのショートパスタ350グラムをゆでる。アルデンテにゆで上がったらパソワールにあけ、蛇口の水で冷まし、布巾やキッチンペーパーの上にあけて水気を切る。大きなボウルに、パスタ、ムール貝、ハドック、ゆでエビ、チェリートマト、それにケッパー少々をとる。オリーブ油、ビネガーやレモンのしぼり汁、塩、コショウでつくったソースを加えて混ぜ合わせる。最初はソースはひかえめに入れて味見をし、必要だったら適量を足す。大きめのタッパーウェアに入れ、パセリやバジリコを散らすことにしよう。好みでソースにマヨネーズ少々を加えてもいい。(真)
Boissons pour un pique-nique
ピクニックに持っていく飲み物。

ピクニックの予定地まで歩けば喉がかわいているから、まずはミネラルウォーターをゴクリ。発泡性の炭酸水にすればさらにさわやかだろう。それにリンゴやオレンジなどのジュースやアイスティー…。サンマルタン運河岸でピクニックしている若者たちはビールやワインを飲んだりしているが、パリでは、公園や森でのアルコール飲料は禁止されているので気をつけよう。最近はアルコール度ゼロのビールが各メーカーから出ていて、風味もなかなかなのでおすすめだ。食べ終わったときにサーモスに温かいコーヒーがあったりしたら文句なし。
Nécessaire pour un pique-nique
ピクニックの必需品。

夏の暑いときなら、食べものや冷たい飲みものはクールバックに入れて持っていきたい。公園の芝生や海岸でピクニックなら、レジャーシートや大きなバスタオルがあると、食べものを落としてもよごれず、砂もつかない。軽いプラスチック製のフォークやナイフ、スプーン。紙コップや紙皿。ティッシュ。それにゴミ袋も忘れずに。
