5月18日(土)/19h
ぼくがここ数年いちばんよく聴いているピアニストはフレッド・ハーシュ。それも、ソロアルバムの『Open Book』から『The Orb』や『Through the Forest(20分近い大作で。ほとんどシェーンベルクの世界!)』*(下のビデオ)といった曲で、そこにはジャズといったジャンルをはるかに超えたピアノがある。どこまでもコントロールされたタッチから生まれる強弱の絶妙なダイナミック、繊細すぎるほど表情豊かな音、透明感、それを支える深みあるエコー、弱音の消え入るような美しさ、ジャズのビートを捨てたタイミング感覚から生まれる沈黙の存在感…。
ジャレットが左半身不随になって彼のアルバムを出せなくなったECMが、そんなハーシュに白羽の矢を立てたのは当然といえば当然。ファーストアルバムはイタリアの抒情的なトランぺッター、エンリコ・ラヴァとのデュオだったが、新アルバム『Silent, Listening』(写真)は待ちに待ったソロアルバムで、エリントンの名曲『スタークロスト・ラヴァーズ』からはじまる。近々パリのFestival Saint-Germainでソロコンサート。チケットは高めだけれど、その価値十分あり!(真)
Grand Auditorium de la Maison de l’Océan :
195 rue Saint Jacques 5e
28€/44€/85€
M°Cluny La Sorbonne
festivaljazzsaintgermainparis.com/tickets/
Grand Auditorium de la Maison de l’Océan
Adresse : 195 rue Saint Jacques 5e, 75005 Parisアクセス : Cluny La Sorbonne
URL : https://festivaljazzsaintgermainparis.com/tickets/