藤田嗣治のパリ時代 (1913〜31)

Foujita – Peindre dans les années folles (1913-31)

Léonard Tsuguharu Foujita Chiens savants, 1922, huile sur toile, collection particulière
© Fondation Foujita / Adagp, Paris, 2018 Photo : © Archives artistiques

 パリの美術館で没後初めて開かれる藤田嗣治 (1886-1968)展だ。コミッショナーの一人、シルヴィー・ビュイッソンさんは「没後50周年の今年、フジタが愛したパリのモンパルナスからあまり遠くない場所で開きたいと思っていた。スペースが限られているため、藤田の最初のパリ滞在時代の作品に絞った」と展覧会の意図を説明した。

1階は大作の展示場。シテ・ユニヴェルシテール日本館にある作品、パリの会員制サロン「連合国ユニオンクラブ」にある錦絵、薩摩治郎八が日本館のために注文したが完成しなかった未公開の動物画が展示されている。

 藤田は猫の絵で有名だが、雄鶏、ライオン、犬、馬など多くの動物を描いた。2階は1913年にパリに来てから、31年に日本に帰国するまでを年代順に追っている。

 日本時代の作品として特別に展示されている12歳の時に初めて描いた油彩、6歳のときのデッサン帖は、才能の芽生えを物語る貴重なものだ。1918年夏、南仏のカーニュにモディリアーニらと滞在して描いた風景画も珍しい (Ovni825号参照)。

 陰鬱なパリ郊外の風景が数点あり、こんな絵も描いていたのか、と発見に次ぐ発見となった。藤田はもう見た、と思っている人にもぜひ見てほしい展覧会だ。(羽)


Musée Maillol

Adresse : 59-61 rue de Grenelle , 75007 Paris , France
アクセス : M°Rue de Bac
URL : www.museemaillol.com/