ダニエル・ハーディングは、17歳の時に自ら指揮したシェーンベルクの『月に憑かれたピエロ』のテープをサイモン・ラトルに送り、バーミンガム交響楽団のアシスタントになった早熟な人。数々の名オーケストラを振り、今や円熟の42歳。
ラトルから受け継いだ切れ味、エネルギッシュな指揮は引っ張りだこで、昨シーズンパリ管弦楽団の首席指揮者に。このパリ管は大人気のフィルハーモニー・ド・パリが拠点なのでチケットがとりにくい。よって早めにコンサートをご紹介。
2月21日、22日20h30は、ハーディングが得意なマーラーの交響曲第9番、そして当代一のヴィオラ奏者、アントワーヌ・タメスティを迎えて、彼に献呈されたヨルグ・ヴィットマンのヴィオラ協奏曲。
3月7日、8日20H30は、シューマンの交響曲第2番。フランク・ペーター・ツィンマーマンのヴァイオリンも加わって、シューマンの幻想曲作品131とヒンデミットの室内音楽4番。どちらも20€〜50€。 (真)