明るい光が差すような、「帰って来たくなる」店に。
平日の夕刻、閉店まぎわのKomorebiには、お気に入りのお菓子をもとめる常連客たちが、次々と顔をみせる。パリ9区、ピガール駅から徒歩5分ほど。ともにパティシエの三丸諒子さんとパウロ・レイバさんが営む、ナチュラルな雰囲気が心地いいアットホームなカフェだ。
「物心つく前から、『(将来は)ケーキ屋さんになる』と言っていた」という三丸さん。製菓専門学校在学時にフランス校で学び、フランスのとりこに。卒業後は、大阪の人気菓子店で技術を身につけた。「とても厳しい店で、技術面も精神面も相当に鍛えられました。あの経験があったから、フランスに来てからは、どの店で働いても辛いとは思いませんでした」。2009年にワーキングホリデーで再渡仏し、フレデリック・ボウ (Tain l’Hermitage)、フィリップ・リゴロ(Annecy)で経験を積んだあと、パティスリーYann Couvreurの立ち上げに参加。ここで同僚だったのが、現在の共同経営者パウロさん。その後、レストラン、パティスリーカフェを経て、2021年2月に現在の店をオープンした。
パンやお菓子はもちろん、ランチ、飲み物まで、すべて手作り。アイテム数は40種類ほどと多く、作り続けるのは大変だが、「お客様それぞれにお気に入りがあるので、どれも欠かしたくないんです」。グルテンフリーやヴィーガンの商品も人気が高い。「自分たち自身のレシピを、お客様に食べていただけるのがうれしい。『おいしい』という言葉が返ってくるとしっかり実感できるので、やりがいがあります」。
ちなみに、店名のKomorebiはパウロさんがネットで見つけたワードだという。「飾ったことはせずに、素朴な、おいしいと思ったものだけをお出ししています。これからも、木もれ日が降りそそぐような、みんなの家、帰って来たくなる場所を作っていきたい」。
12月9・10日開催のSHIZEN le Noël japonaisに出店予定。 詳しくは Instagram @shizenmarket をご覧ください。 Sandwich 12.5€ Vegan Plat Chaud (Dalh vert) 14€ Tiramisu Matcha sans Gluten 5€
Komorebi(コモレビ)
Adresse : 56 rue Catherine de la Rochefoucauld, 75009 Paris , France水〜日 10h-17h 月火休 Instagram @komorebi.paris