「料理は人を喜ばせるもの」 2016-11-20 日本人シェフ 0 宮下翔さん(29歳) 注文カウンターの後ろに真剣な表情で料理をする宮下さんがいる。宮下さんが前のお店の同僚ジェレミーさんと一緒にエジプトと日本を融合させたピタパンサンドの店を始めたのは今年の夏のことだった。 東京の浅草生まれ、高校卒業後は「フリーターだった」と宮下さん。と [...]
「見て、味わって、作って 愉しいのが料理」 2016-10-20 日本人シェフ 0 後藤邦之さん(40歳) 共働きの家庭に育った子供時代から料理と親しんできた後藤さんが、一番嬉しかったのは初めて「シェフ!」と呼ばれた時だったという。大分県で唯一調理科のあった高校へ進学した時には、自分が将来フランスでガストロノミーレストランのシェフになるとは予想だにせず、カヌー [...]
「料理と共に自分は成長してきた」 2016-09-20 日本人シェフ 0 中西勝則さん(38歳) フランスに来てちょうどまる10年の中西さんは、今新しい出発点に立っている。 パリから移住して、順調に事が運べば年内に初めての店を南西部一番の都市トゥールーズに、東京時代の同僚でソムリエの男性と一緒に開店する。新しい土地での新しい挑戦、お話を聞きながら私も胸 [...]
「料理は生きていく上で大切なもの」 2016-07-20 日本人シェフ 0 伊地知雅さん(41歳) 鹿児島出身の伊地知さんと話をしながら、私自身も肩の力が抜けてお日様をいっぱい浴びている気持ちになった。リヨンとマルセイユの間、ローヌ河沿いにあるヴァランスという町で店を開いてからすでに10年以上が経ち、手探りで始めたとはいえ2009年にミシュランで星を一 [...]
料理はコミュニケーションの手段。 2016-06-20 日本人シェフ 0 守江慶智さん(35歳) 「不器用な自分でも料理なら」と16歳で料理人を目指した守江さん。でも不器用な人に料理人という職業は合っているとも言う。守江さん自身が「複雑」だと評する彼の料理は色とりどりで、様々な風味が散りばめられている。話を伺いながら、あの料理には守江さんという「人」が [...]
料理はお客さんに喜んでもらうもの。 2016-05-23 日本人シェフ 0 青木誠さん(47歳) 「フランス料理ってとてもいい音がするんです」という青木さんは、静かな鮨屋で働く父親の姿を幼い頃から見て育った。銀座から京都、そして紀尾井町から再び銀座で鮨を握る父親が「洋食へ行きたい」と言う青木さんの意思を尊重してくれたからこそ、今の青木さんがある。26歳で [...]
料理で変化球を投げる難しさ。 2016-04-20 日本人シェフ 0 沖山克昭さん(40歳) 「話すことなんてない」という沖山さんの話術に酔わされて、気づいたら3時間が経っていた。東京から、沖山さん曰く「ブラック」な時代も含めフランスのあちこちで修行して約4年前に自分の店を開くまでの20年と少しの間には山あり谷あり、いろいろなことがぎっしり詰まって [...]
料理は自分のすべて。 2016-03-20 日本人シェフ 0 木村圭吾さん(40歳) 料理の中から生まれてきた、というくらい木村さんと料理の関係は深い。祖父は大阪で寿司屋を経営、叔父と一緒に寿司屋を継いだ父親は、木村さんが小学生の時に山梨県でペンションを始め、木村さんは家の仕事を手伝いながら料理人を自然と目指すようになった。ペンションで出す [...]
料理は切っても切れないもの。 2016-02-20 日本人シェフ 0 宇井土智廣さん(51歳) 「江戸っ子なんです」と言われる前から宇井土さんの歯切れのいい口調には気づいていた。職人の家に生まれ、小遣い欲しさで高校時代に偶然入ったアルバイト先の飲食店で食に開眼し、東京で洋食の料理人として働いていたら、憧れていたフランス料理、ディジョンの店に空きがあ [...]
「料理とは何か?」を知るために料理する。 2016-01-25 日本人シェフ 0 檜垣浩二さん(37歳) 「お客さんに不幸せになってもらいたい」という言葉を聞いておや?と心に引っかかった。つついてみると不幸せは「なぜこんな美味しいものを食べたことがなかったのか」という発見や「美味しいという幸せ」を感じることで、「美味しくない不幸」を知ることだと聞き納得する。 [...]