一家で楽しめるイヨネスコ劇 2011-08-06 舞台・映画 0 「まあ、9時。晩のお食事は、スープにお魚にポテトのフライに英国のサラダ。子供たちは英国のお水を飲んだわ。みんな、本当によく食べた。だってあたしたち、ロンドンの郊外に住んでいて、スミスっていう名前ですからね…」。こんなナンセンスな会話が続いていくスミス夫妻の [...]
世界の終焉(しゅうえん)は美しい? “Melancholia” 2011-08-01 舞台・映画 0 デンマークが生んだ現代映画界の異端児(?)ラース・フォン・トリアーは、お騒がせ男だ。かつては「飛行機に乗るのが恐い」と言ってカンヌに現れなかったり、車でやっとたどり着いたり。最近は普通に来るようになったが、一昨年の『アンチクライスト』ではハードコア場面で物議を醸し、今年は「ナチ [...]
L’Artiste 2011-08-01 舞台・映画 0 ル・コルビュジエ設計の邸宅に住むデザイナーが、奇妙な隣人に翻弄される映画『L’Homme d’à côté』でアルゼンチン版オスカーを総なめにした同国のシネアスト、マリアーノ・コーン&ガストン・デュプラ。本監督コン [...]
カートゥーン・アニメ短編12本 2011-07-15 舞台・映画 0こども向け バックス・バーニーやドルーピーの生みの親、アメリカ人テックス・アヴェリーによるご機嫌なカートゥーン・アニメ短編12本がニュー・プリント版で登場。MGMがハリウッドの頂点を極めていた時代のアニメ遺産だ。 日本でもおなじみのおとぼけ犬ドルーピーをはじめ、リス、ノミ、オオカミ、スカンク [...]
ピーター・パン、大人になりたがらない少年 2011-07-01 舞台・映画 0 ●Pan ピーター・パンが、もともとは『ピーター・パン、大人になりたがらない少年』(1904)という戯曲作品の主人公であり、スコットランド出身のジェームス・マシュー・バリーの作だということは意外に知られていない。 ウェンディの寝室からネバーランド、そして再び寝室へ戻るまで、い [...]
境界線をやすやすとまたぐ。 “Pater” 2011-06-30 舞台・映画 0 「これ、映画だから偽りだよ」「偽りじゃないよ、映画なんだから」という会話で幕を閉じるアラン・カヴァリエの『Pater』。幕開けは、美味しそうなトリュフやらツナやらを二つのお皿に取り分けている手のアップ。その手は映画監督アラン・カヴァリエの手で、それを撮っているのは [...]
Le Chat du rabbin 2011-06-18 舞台・映画 0 国内90万部を売り上げた人気BDシリーズの映画化。作者ジョアン・スファールによる映画化だけに、コミックの世界観が忠実に再現。前世紀前半の仏領アルジェ。主人公はオウムをのみ込み人間の言葉を操るようになった名もなき猫。ユダヤ教の師ラビの家に住むのに、発する言葉は無神論者風。ヴォルテ [...]
映画への高貴なアプローチ。”Le Gamin au vélo” 2011-06-08 舞台・映画 0 少年と自転車 Le Gamin au Vélo ベルギーのコンビ監督、ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ兄弟は『ロゼッタ』(1999)と『ある子供』(2005)で既にカンヌ映画祭の最高賞、パルムドールを二度受賞している。1996年の『イゴールの約束』の後、3年 [...]
「トリアー追放劇」も父と子の物語? 2011-06-06 舞台・映画 0 『メランコリア』。 キルスティン・ダンストが主演女優賞。 ●第64回カンヌ映画祭報告 実はカンヌにいたといううわさもあるが、あくまで公の場に出たがらない巨匠テレンス・マリックの『ツリー・オブ・ライフ』が最高賞パルムドールを獲得。『天国の日々』で監督賞を獲って以来32年ぶりのカン [...]
3Dアニメ『Rio』 2011-05-16 舞台・映画 0こども向け 子供向け映画が満開だったイースターのバカンスは終了。しかし米国での大ヒットに引っ張られるように、我がフランスでも3Dアニメ『Rio』は、観客数200万人に迫る勢いでまだまだ健闘中。20世紀FOXが誇るヒットシリーズ『アイス・エイジ』を手がけた監督カルロス・サルダーニャの最新作だ。 [...]