『 Bella e Perduta 』緩やかに滅びゆく、イタリアの残像。 2016-06-19 舞台・映画 0 イタリア人ピエトロ・マルチェッロ監督は、かつて読んだ旅行記に導かれ、自身の出身地である南部のカンパニア州から旅を始める。その道中で出会うのが、素朴な羊飼いのトマゾ。犯罪組織カモッラの手により、廃墟と化していたブルボン家の王宮を救おうと、誰に頼まれるでもなく清掃を続けていたのだ。監 [...]
ケ・ブランリー開館10周年記念公演『イナバとナバホの白兎』 2016-06-09 舞台・映画 0 今年、開館10周年を迎えるケ・ブランリー美術館と、併設のレヴィ=ストロース劇場は、開館10周年記念公演の創作を、静岡芸術劇場SPACの宮城聰(みやぎ・さとし)芸術総監督に委嘱しました。 [...]
キャンピングカーが”動く撮影スタジオ”に。 『 Les Habitants 』 2016-05-18 舞台・映画 0 バカンスの時期になると、フランスではキャンプ場からキャンプ場へと走るキャンピングカーとよくすれ違う。レイモン・ドゥパルドンもまた、気ままなキャンピングカーの旅がお気に入りの様子。だがドキュメンタリー界の巨匠の車は、よそとはちょっと違う。35mmフィルムのカメラを備えた、”動く撮影 [...]
Mon voyage sans fin 2016-04-30 舞台・映画 0 5月4日(水) 3.11事故が起き、母親が1970年代後半から反原発を訴えてきた意味を実感したドキュメンタリー作家、坂田雅子監督は、福島、フランス、核実験の影響が残るマーシャル諸島とカザフスタンを旅した。現地の人々の声を集めた最新作『私の、終わらない旅』上映と上映後の来仏中の監督 [...]
ナイーブ・アートの魅力? 『Le fils de Joseph / ジョゼフの息子』。 2016-04-19 舞台・映画 0 母のマリー(ナターシャ・レニエ)と二人暮らしの高校生、ヴァンサン(新人、ヴィクトール・エザンフィス)は内向的で、同級生たちからは変わり者と目されている。彼の最大の関心事は見知らぬ父のことだ。母は「あなたに父親はいない」と言いつづけ、決して父のことを明かさない。母の目を盗んで父なる [...]
Quand on a 17 ans 2016-04-06 舞台・映画 0 「お利口ではいられない、17歳にもなれば」。 ランボーの詩「物語(Roman)」の冒頭の一節だ。フランソワ・オゾン監督の映画『17歳(Jeune & Jolie)』では、授業シーンで生徒たちがこの詩を読んでいた。仏映画界の重鎮アンドレ・テシネもまた同じ詩から着想を得て、新 [...]
Ami…Etoile, Fleur et Coeur 2016-03-31 舞台・映画 0 4月7日(木)と8日(金) 世界11カ国語に訳されたエンリケ・バリオス著『アミ、小さな宇宙人』を岡田小夜里が劇化、劇団セラフが演じる。 Espace Culturel Bertin Poirée: 8-12 rue Bertin Poirée 1er 予約:01.4476.06 [...]
Jodorowsky’s Dune ホドロフスキーのDUNE 2016-03-17 舞台・映画 0 『 JODOROWSKY’S DUNE/ホドロフスキーのDUNE 』が圧倒的に面白い! 『 エル・トポ 』(69)『ホリー・マウンテン』(73)といったスピリチュアル・スプラッター・シュール映画で世間をあっと言わせたカルト・ムーヴィーの権化、アレハンドロ・ホドロフスキ [...]
「必要なのは悲観よりむしろ楽観」 ドミニク・モル監督 記者会見 2016-03-08 舞台・映画 0 Des nouvelles de la planète Mars ドミニク・モルは2000年度のセザール賞を総ナメにした『ハリー、見知らぬ友人』の監督。彼の便りをしばらく聞かないと思っていたら、このたび素晴らしい新作をひっさげ、自身の健在ぶりをアピール。主演俳優らとともにベルリ [...]
Un jour avec, Un jour sans 2016-02-16 舞台・映画 0 韓国のホン・サンス監督の映画が大好きだ。最新作は昨年のロカルノ国際映画祭で金賞を獲得した『Un jour avec, Un jour sans』。映画監督のハム・チュンスは、自作の上映とトークに呼ばれてスウォン市にやって来る。町の公園の中にある旧宮廷で時を過ごしている時に、地元 [...]