日仏女性劇団セラフ演じる三島由紀夫『近代能楽集』 2019-05-22 舞台・映画 0 « 5 contes modernes de Nô » d’après Mishima 5月23(木)、24(金)、25(土) 「能楽はたえず私の文学に底流してきた」という三島由紀夫が、1956年から1968年にかけて書いた『近代能楽集』。能の謡曲のテーマを保ちながら、シチュエ [...]
ロンジオーネの演技に惹きつけられる。 『Une part d’ombre/影の部分』 2019-05-21 舞台・映画 0 ベルギーに贔屓(ひいき)にしている俳優がいる。イケメンでもなんでもない中年男優のファブリツィオ・ロンジオーネ。ダルデンヌ兄弟作品の常連なので顔を見れば、あっ彼のことかと分かる人もいるかもしれない。彼が主演する『Une part d’ombre / 影の部分』は、サミュエル・ティル [...]
『カメラを止めるな!』日本の社会と映画界の〈現象〉。 2019-04-23 舞台・映画 0 『カメラを止めるな!』 4月24日にフランスでもついに一般公開されることになった『カメラを止めるな!』は昨年の日本映画界を席巻し、一つの社会現象となった。製作費3百万円という超低予算映画が最終的に31億2千万円の興行収入をはじき出すという大快挙を成し遂げたのである。筆者も [...]
Sankai Juku 2019-04-16 舞台・映画 0 5月4日(土)まで フランスで絶大な人気の山海塾。82年からの活動拠点・パリ市立劇場が閉館中のため、新作「Arc-Chemin du jour」をシャンゼリゼ劇場で披露。4/29から5公演。 20h。8€〜58€。 [...]
『L’Héritage des 500000/五十万人の遺産』(1963)律儀なミフネが愛おしい。 2019-04-03 舞台・映画 0 「世界のミフネ」は生涯に一本だけ映画を撮った。しかし、周囲に気を遣い過ぎる性格ゆえ「監督には不向き」が定説だ。三船敏郎の唯一の監督作が、製作から半世紀を経てフランスで初公開される。この機会に、悪評は無視して、積極的に楽しんでほしい力作だ。 [...]
”Qui a tué mon père” エドワール・ルイの自伝的小説を舞台化 2019-03-26 舞台・映画 0 4月3日(水)まで ”Qui a tué mon père” 26歳のフランス文学界の寵児、エドゥワール・ルイ。彼の自伝的な小説が今、次々と舞台化されているが、昨年出版された3作目『Qui a tué mon père』はスタニスラス・ノルデの演出でコリーヌ国立劇場で上演中。ノ [...]
Jean Paul Gaultier : Fashion Freak Show 2019-03-22 舞台・映画 0 有名デザイナー、ジャン=ポール・ゴルチエの半生を歌、踊り、ファッションショーで紡ぐ驚きの玉手箱のような2時間。伝説の劇場フォリ・ベルジェールでショーを作るのは、幼少時代からの夢だったとか。 観衆が出会うのはアーティストの半世紀に渡る記憶の旅。授業中に絵を描き叱られた子供時代、 [...]
夭逝の天才デザイナー、光と影。 『McQueen』 2019-03-18 舞台・映画 0 例によって、あえて予備知識なしで観た『McQueen / マックイーン:モードの反逆児』に、またまたのめり込んだ。ロンドンの下町、労働者階級のマックイーン家に末っ子として生まれたリー君は、小太りで憎めないタイプの男の子、学業はイマイチだ。 [...]
『Grâce à Dieu』泣きたい男、解放される言葉。 2019-03-01 舞台・映画 0 1980〜90年代にかけ、リヨンの神父が少年たちに性暴力を働いた「プレナ事件」。加害者はすでに起訴されているが、裁判が行われるのはまだ先の予定だ。人気監督のフランソワ・オゾンは、まだ裁判の決着を見ていぬデリケートな題材を選び、映画に仕立てた。 [...]
国立コリーヌ劇場で、蜷川演出『海辺のカフカ』。 2019-02-19 舞台・映画 0 2月23日(土)まで 蜷川幸雄が演出した『海辺のカフカ』がパリで2月23日まで上演中だ。村上春樹の長編小説『海辺のカフカ』蜷川版は、2012年埼玉県の彩の国さいたま芸術劇場で初演され、その後2015年にワールドツアーでイギリス、アメリカ、シンガポール、韓国で上演され好評 [...]