Jieldéのランプ 2017-05-23 MADE IN FRANCE 0連載コラム フランス製のランプなら「ジエルデ (Jieldé)」と、フランス人の友人から聞いたのは去年のこと。インテリアデザインに凝る人たちにファンが多く、コレクターもいるとか…。ネットで調べると、重厚なデザインがアンティークっぽくていい感じだ。全部手作りということで、さっそくリヨン郊外サ [...]
Duralex のコップ 2017-03-18 MADE IN FRANCE 0連載コラム 学校や会社の食堂、カフェやビストロ、家庭でもよく見かけるコップ(グラスというよりはコップと呼びたい)。丈夫で割れにくく底が厚いので安定感があって手になじむ。その商標が 「デュラレックス」 とは知らなくても、このコップを手にしたことのないフランス人はいないだろう。それほどフランス [...]
S. Poursin のバックル 2017-02-17 MADE IN FRANCE 0連載コラム 昨年、パリ市庁舎で開催された展示会 「メイド・イン・パリ」で 「Sプルサン」という会社名が印象に残った。19世紀からパリ市内で馬具用や皮革製品のバックルを作り続けている企業だ。今でもバックルをパリで製造?と興味をそそられ、さっそく電話してみると、「今は会社再建中でとりこんでいる」 [...]
Dupont Kineの日よけ 2017-01-25 MADE IN FRANCE 0連載コラム 冬でも天気のいい日には、パリのカフェのテラスは人でいっぱいになる。パリのカフェといえば、すぐに布製の日よけ (store)が張り出したテラスが思い浮かぶほど、それはパリの風景の一部になっている。そこで、イル・ド・フランス一の日よけ製造・施工のデュポン・キン社をパリ南郊のバニューに [...]
Fonderie PACCARDの鐘・カリヨン 2016-12-24 MADE IN FRANCE 0連載コラム ノエルには各地の教会が鐘を鳴らしてキリストの誕生を祝う。パリ・ノートルダム大聖堂ではカトリックの祭日など特別な日にしか鳴らされない大鐘(bourdon)がノエルには打ち鳴らされるという。フランス人はあまり教会に行かなくなったとはいえ、鐘の響きには特別な感慨があるのだろう。 9月に [...]
Maison du Pastelのパステル 2016-11-21 MADE IN FRANCE 0連載コラム パステルは15世紀頃にフランス、イタリアで発明されたといわれており、17〜18世紀には王侯や貴族の肖像画を描く画家に、服の質感や顔への光の当たり具合などを再現するのに適したパステルがもてはやされた。その最盛期に活躍した肖像画家モーリス・カンタン・ド・ラトゥール(1704~88) [...]
Richard Orfèvreの銀食器 2016-10-21 MADE IN FRANCE 0連載コラム 純銀食器といえば、かつて貴族やブルジョワ階級が使った高級品というイメージがあり、日本人にはあまり馴染みがない。だが、フランスではある程度裕福な家庭で代々受け継がれ、割と身近な存在であるらしい。 銀食器を作る金銀細工師 (orfèvre)という職業は古代にさかのぼり、 [...]
Pier Augéのスキンケア製品 2016-09-21 MADE IN FRANCE 0連載コラム コスメティックといえば、フランスには有名ブランドから中小ブランドまで無数にある。香水、化粧品、スキンケア、ヘアケアなどを含むコスメ産業は仏全産業で第4位。世界コスメ市場(4250億ユーロ)のシェア25%を占める一大産業だ。ほとんどは国内で製造され、「メイド・イン・フランス」 のブ [...]
Noyonの高級レース 2016-07-21 MADE IN FRANCE 0連載コラム レースにはいろいろな種類があるが、おおまかには 「編む」レースと、「織る」レースに大別される。レースは西欧ではフランドルやベネチアなどで16世紀頃に現われ、各地で独自の手法が生まれた。19世紀初めになると、織りレースの一種であるチュール地の織機がイギリスで発明され、機械チュールの [...]
Don Quichosse のエスパドリーユ 2016-06-18 MADE IN FRANCE 0連載コラム 初夏の抜けるような青空が広がる日がやってくると、むしょうにエスパドリーユ (espadrilles)が履きたくなる。底はジュート縄、上はキャンバス地という軽く涼やかなエスパドリーユは、フランス人の夏とは切っても切り離せないものだ。 エスパドリーユは14世紀にすでにカタルーニャ地方 [...]