記憶と忘却の底。 Christian BOLTANSKI 1998-06-01 アート 0 記憶とは何だろう。あるいは忘却するとはどういうことか。すぐれて今日的な問い、例えば、戦争の記憶、虐殺の記憶、従軍慰安婦にされた女性達の記憶、あるいはこうした出来事を忘却しようとすることは、どういうことなのだろう。そのことを常に問いかけてくるのはボルタンスキーの仕事である。 最 [...]
(南)が推薦する6月のシャンソン。 1998-06-01 シャンソン 0 ★★★Tant de choses a vous dire, 40 artistes chantent Anne Sylvestre 中絶問題を歌った “Non, tu n’as pas de nom” などで知られる、フランスを代表するフェ [...]
「小画伯」たちの名作を再発見する。 Alix, Courmes, Fautrier, Goerg, Gromaire, Lurcat, Mauny IL Y A 200ANS, LES SAVANTS EN EGYPTE 1998-05-01 アート 0 ナポレオンのエジプト遠征(1798〜1801)に同行した154人の学者たちはいずれも自然科学、数学、建築学、芸術…などの専門家で、戦況に左右されながらも調査観察作業を続け、数々の標本や資料をフランスに持ち帰った。綿密に描かれたデッサンを見ながら後に訪れる写真発明の偉大さを改めて考 [...]
(南)が推薦する5月のシャンソン。 1998-05-01 シャンソン 0 ★★ LES TETES RAIDES アコーデオンや弦楽器など、さまざまな楽器を演奏しながら現実派のシャンソンを歌うグループ “テット・レッド”は、まるでラ・トルデュと従兄弟のよう。青色のジャヴァの世界で生き続ける彼らの居酒屋ロックのスタイルは、残念なが [...]
★★★★ ZANIBONI 1998-04-15 シャンソン 0 今年も 5~6 月と11月に東京、横浜を中心に各地で公演予定のザニボニが、日本の新聞や雑誌などで紹介された、バスティーユにある今評判のホットなライブ・ハウス「アイユール」に出演中。 エレキ・ギターを弾きながら、ときおり聴かせる玄人はだしのハーモニカ。J・ジョプリンをさらに太く [...]
「世界一安い写真集」 1998-03-15 アート 0 開店50周年を迎えた「一番安い店・TATI」(例:ストッキング2.90F) のウアキ二代目社長は「タチの秘密は真実性」という。「下町の人々は安くても質のいいものを要求するし、買う時には細心の注意を払う。ごまかせません。」 貴金属品店 ” TATI or ” [...]
礼儀を教えてやるからね 1998-03-15 本 0 ■ J.-L. Fournier / Je vais t’apprendre la politesse (Payot) 他人を尊重することは礼儀から、と「礼儀」を教科に取り入れる中学校が増えているという。若者を対象としたこの本は、大上段からではなく、ユーモアたっぷりに [...]
想像のエクトメートル:ESTHER MAHLANGU 南ア女性クリエーターの希望の星 1998-03-15 アート 0 エスター・マハラングは、南アフリカのアーティスト、とりわけ女性作家にとってリーダー的存在である。彼女の存在は、J・H・マルタンが組織した1989年の「大地の魔術師」展で、初めて欧米に知られるようになった。 彼女の描く絵は、西欧の絵画の基準から外れるだろう。それはどちらかという [...]
育児の国際比較 子どもと社会と親たち 1998-03-01 本 0 同じ子育て中のフランス人E君と話していて、うちは赤ん坊と「川の字」で寝てるなんて口をすべらしたら「とんでもない!」と首を振られたことがありました。でも子どもがまん中じゃあないよ、なんて苦しい弁解をして笑ってすませたのだけれども、この本に出ているデータを見て、びっくり。フランスの [...]
(南) が推薦する3月のシャンソン公演 1998-03-01 シャンソン 0 ★★★★ DICK ANNEGARN オランダ出身のディック・アンヌガルンは、ダダやシュールレアリスムを感じさせるような歌で人気がある。このブルー・ボーイによるスケールの大きなステージは、足長で長身という外見も手伝って、彼ならではの特異な歌い方で、観客を骨の髄まで思う存分トリッ [...]