愛の現象学。 Le Phénomène érotique 2003-07-15 本 0 パリ第四大学哲学部教授で、デカルトと現象学を専門とするJean-Luc Marionが長年温めてきたという本書は、愛の考察を提示する。 デカルトの『省察』と同じく6つの省察からなるが、本書ではデカルト的形而上学的省察は「エロチック」な考察に置き換えられている。私 -ego- [...]
「日々、自分との闘いです」 2003-07-01 アート 0インタビュー 現在、個展『A Table!』*が開催中のイラストレーター、島本美知子さんを訪れた。島本さんといえば、『わたし、お料理大好き』(文化出版)、『パリ・日々 の味—ワインとチーズと・・・etc』(マガジンハウス)などの著書、フランス版〈エル〉、〈マリ・クレール〉、〈マダム・フィガロ [...]
ヤノマミ:森の精。 “Yanomami, l’esprit de la foret” 展 2003-07-01 アート 0 ヤノマミ(ブラジル・アマゾンに住む少数原住民)は実際、滅亡の危機に瀕している。アマゾンの森の激しい伐採、金採掘者による森の破壊、水銀汚染など。北側による戦争と不公正が世界をおおい尽くすような今日において、滅び行くかも知れないヤノマミの生きざまは、物質生活に溺れそうな私たち北側の [...]
(南)が推薦する7月のシャンソン。 2003-07-01 シャンソン 0 ●19e Francofolies(7/11日~16日) ラ・ロシェルのシャンソン・フェスティバル〈フランコフォリ〉は、ますますシャンソン・フランセーズ一色の感じ。将来有望な若手歌手がたくさん参加しているのも今年の特徴だ。主な出演者を紹介。 11日:ローラン・ガルニエのポストを [...]
クンデラの「帰還」 2003-06-15 本 0 ●Milan Kundera《L’Ignorance 無知》 すでに日本語を含め27カ国語に訳されている本書。その「オリジナル」がようやくフランスで出版された。帰還した。 邦訳の紹介には、歴史・地理的背景、すなわち舞台となるプラハとその地に関連する「亡命」という歴 [...]
決定的瞬間。 Henri Cartier-Bresson展 2003-06-01 アート 0 今年95歳、写真家アンリ・カルティエ=ブレッソンの回顧展がミッテラン国立図書館で開催されている。約250点の写真と、彼が生きた時代とその軌跡を伝える資料が多く展示され、ひとりの人間としての”カルティエ=ブレッソン” が浮かび上がる。 1908年、裕福な [...]
(南)が推薦する6月のシャンソン。 2003-06-01 シャンソン 0 ★★★★Entre 2 Caisses 男性4人組アントル・ドゥ・ケースは、シャンソン・プリュス・ビフリュオレの ようにコミックなステージを楽しませるタイプではないが、シンプルな演奏をバックに、またアカペラで優れた歌をじっくり聞かせる質の高いボーカル・グループ。シャンソン・フラ [...]
Quel caviar 2003-05-15 本 0フランス語 今シーズンのサッカーも大詰め。そこで、テレビの実況などで使われる、面白い表現をいくつか紹介してみよう。 敵のディフェンスは “C’est bétonné” (セメントで固められた) ” ごとく堅固な布陣だったが、ジダン選手が [...]
平和賛歌 On n’aime guère que la paix 2003-05-15 本 0 マグナム・フォトの戦争の写真と穏やかで平和な光景を描くナタリー・ノヴィのパステル画、そして戦争を嘆き、平和を謳う詩人たちの言葉。本書はこれらが見事に「織り交ぜ」られた素晴らしい本-アルバム。戦争の写真と平和なパステル画が30編の詩に重なり合わさる。 写真は第一次世界大戦の塹壕 [...]
夢幻の博物図鑑。Thomas Brummett展 2003-05-01 アート 0 ヨーロッパで初のアメリカ人写真家ト−マス・ブルーメット(1955-)の作品展。”Desart series”(2002)、”Rethinking the Natural”(2002)、”Diatom ser [...]