画家たちの息遣いが伝わるバルビゾンへ 2022-03-28 アート芸術パリから行ける街 0 バルビゾンは、美術の教科書でミレー(1814 – 1875)の「晩鐘」に触れた人にとって、一度は行ってみたい場所ではないだろうか。フォンテーヌブローの森の端のほう、19世紀「バルビゾン派」の画家たち集った村だ。 直行の公共交通機関がなく、パリから電車とタクシーを乗り [...]
テツラフ弦楽四重奏団が演奏するハイドン、ベートーベンを聴きに。 2022-03-03 コンサート音楽 0パリ8区 Tetzlaff quartett : Haydn, Beethoven 「交響曲の父」と呼ばれるハイドンだが、弦楽四重奏曲も60曲以上作曲していて、弦楽四重奏曲が室内楽の主流となる土台を作った。「太陽四重奏曲」という名を持つ作品20の6曲も優れもので、とりわけ第5番 [...]
【音楽】アラン・シルヴァ80歳記念ライブのCD、“Celebration”と、コンサート情報。 2022-02-10 音楽 0 Silva, Oki, Sato et Comte “Celebration” 1960年代半ばからジャズを革新し、フリージャズの運動をリードした音楽家といえばアルバート・アイラー、セシル・テイラー、サンラ。そんな彼らに欠かせなかった伝説的ベース奏者が一人いる。それがアラン・シ [...]
フランスにも声にソウルのこもった歌手登場。マリナ・ケイ “Twisted” 2022-02-05 音楽 0 Marina Kaye のアルバム“Twisted” マリナ・ケイという23歳の女性歌手、昨年末のチャリティーTV番組で、同じマルセイユ出身の歌手ソプラノと傑作『Mon Everest』を歌っていたけれど、ご存知? 一年ちょっと前には『Twisted』という3枚目の新譜をリリー [...]
パリの日本人シェフ30人をめぐる、愛情あふれるレストランガイド。 2022-01-27 日本人シェフ本 0インタビュー パリの日本人シェフ30人をめぐる、愛情あふれるレストランガイド ロール・アングランさん、フィリップ・ルーさん 近年、フランスでは日本人シェフの活躍が目覚ましい。そんな中、パリで能力を発揮する日本人シェフたち30人の料理とバックグラウンドについて取材した書籍が出版された。ロール・ [...]
新著紹介『黒人と白人の世界史 ― 人種はいかにつくられてきたか』 2022-01-06 本 0 2020年5月の米テキサス州のジョージ・フロイド事件をきっかけに、ブラック・ライブズ・マター(BLM)運動が全米に広がり、世界各地に飛び火したとき、私はなぜ人種差別が21世紀になってもなくならないのか、そもそも人種差別はどのようにして生まれたのかと考えていた。ちょうどそのとき、 [...]
よむたび。今年のゴンクール賞を読む。〈30〉ヨーロッパ〜アフリカ〜カリブ海 2021-12-08 本 0連載コラム 『人々の最も秘められた記憶(仮題)』 モハメド・ムブガル・サール著Philippe Rey/Jimsaan刊2021年 今年度のゴンクール賞は、セネガル出身の弱冠31歳、モハメド・ムブガル・サール氏の『人々の最も秘められた記憶 (La plus secrète mémoire [...]
Delgrès“4 èd maten (4:00 Am)” 2021-11-04 音楽 0 デルグレスの2枚目のアルバムだ。グループ名は、1802年、グアドループ独立と奴隷制廃止のためにナポレオンが派遣した軍と戦った英雄ルイ・デルグレスに由来。肝心の音楽の方は?クレオール語で歌われるタイトル曲*から聴いてみよう。 「4 èd maten(朝4時だ)/Ou ja déh [...]
[CD] 5世紀の年月を超えて ー ジョスカン・デ=プレの音楽 2021-10-21 音楽 0 Stile Antico “The Golden Renaissance : Josquin des Prez” ちょうど500年前に亡くなった作曲家ジョスカンがつくった音楽は、どんなふうにぼくらに響くのか? ルネサンス盛期を代表する作曲家ジョスカン・デ・プレはフランス北部に生 [...]
A・ポッターが歌う、、ヴィヴァルディ“Nisi Dominus” 2021-09-20 音楽 0パリ8区 Alex Potter “Nisi Dominus” バロック音楽の作曲家ヴィヴァルディは、600曲以上の協奏曲や50曲以上のオペラなど、親しみやすく美しい旋律にかけては他を寄せつけなかった。カトリック教会の司祭でもあっただけに、『グローリア』、『スターバト・マーテル』といっ [...]