絵本&児童書を3冊 2013-10-21 本 0こども向け Ed. La Joie de lire 14.9€。 今回は動物と人との関係をあらためて考えさせられる絵本&児童書を3冊紹介。 ①KAKO le terrible 主人公は愛らしいカバと飼育係。この絵本(エマニュエル・ポラック作/バルー画)の表紙は、一見ほのぼのとした印象を与える [...]
寓話のようなアルバム 2013-10-04 シャンソン 0 3年前、ジャック・タチに捧げる 自作のCDが評判だった、アコーデオン奏者ミシェル・グラスコの新アルバム『Bagatelle』。前作同様、クラシックアコーデオンならではのエレガンスで繊細な音の響きを聴くことができる。 クラシックバレーの舞台をイメージに創られた、寓話のような [...]
粗い素材が高貴なものに。 2013-10-03 アート 0 パリから少し遠いが、わざわざ行ってみる価値がある展覧会である。城内と庭園で一人の現代作家の作品を展示する、恒例となったヴェルサイユ宮殿の企画。今年の招待作家はイタリアの彫刻家、ジュゼッペ・ペノーネ(1947-)だ。ヴェルサイユの壮麗さに圧倒されず、ヴェルサイユのきらびやかさとは [...]
Aafje Heynis “Stabat Mater” 2013-09-10 音楽 0 恥ずかしいけれど、オランダのアルト歌手、アーフェ・ヘイニスを知らなかった。ところが、先日、何気なくFrance Musiqueというクラシック音楽中心のラジオを聞いていたら、ヴィヴァルディの『スターバト・マーテル(悲しみの聖母)』が流れてきた。その声は、僕の好きなサラ・ミニャルド [...]
唯一無二の独創性 2013-09-04 シャンソン 0 パリ在住のダンサー・女優・脚本・演出家の毬和恵(まり・かずえ)の、2年間続いた『De Tokyo à Barbara』は、近年、まれな良質なコンサートとして、唯一無二の独創性がバルバラ関係者やファンの間で高い評価を受けた。 今秋から始まる新バルバラ集『Les Petits cai [...]
ロイ・リキテンスタイン展。 2013-09-03 アート 0 ポップアートの代表的作家、リキテンスタインは好きな作家ではなかったので期待せずに行ったが、いろいろな意味で刺激的な展覧会だった。 ロイ・リキテンスタイン(1923-1997)はニューヨークで生まれ、オハイオ州立大学で美術を学んだ。自分の子どもにミッキーマウスを描いてやったとき [...]
往年のシャンソン歌手 2013-08-12 シャンソン 0 往年のシャンソン歌手レオ・マルジャンヌは、8月26日に101歳の誕生日を迎える。この1年間、20歳も若く見える彼女の元気な姿がTVのニュースで度々報道されていた。 彼女が創唱した『Seul ce soir 今宵ただひとり』は、第2次世界大戦中、ナチス占領下のパリで [...]
『半空的花』—-風が運ぶ新しい命の旅へ 2013-08-10 本 0 モンマルトルの階段から、まるでスキップしているように軽やかな足どりで、金髪のひとが降りてくる。今年、日本外務省主催の第6回国際漫画賞の優秀賞のひとりに選ばれた中国人漫画家MINT(本名:ヤオ・ウェイ)。 ハルビン生まれ。13歳の時に、成田美名子作『エイリアン通り』、田村由実作『B [...]
フランス現代美術の大物。 2013-07-31 アート 0 日本ではクラブサン奏者の、息子ピエールのほうが有名だが、ハンガリー出身の父シモン・アンタイ(1922-2008)は、フランス現代美術の大物の一人だ。ハンガリー語では「ハンタイ」だが、フランスに帰化したので「アンタイ」と発音する。没後初めての大回顧展で、1949年から90年代まで [...]
『一台の黒いピアノ…/ バルバラ 未完の回想』 2013-07-01 シャンソン 0 現代シャンソンの最も重要な創造者の一人、バルバラの没後15年。本書は5月に日本で発売され、歌う女、ピアノの女、恋する女をまっとうした彼女の生きざまに共鳴するファンのみならず多くの読者の間でも大きな話題になっている。 バルバラについては、長い間、音楽専門家や批評家たちの間で誤っ [...]