Leonor Antunes – Le plan flexible 2016-03-18 アート 0 ポルトガル出身のレオノール・アンテュネス (1972-) の作品には、日本の装飾文化を思わせる、余分なものをそぎ落としたシンプルさと控えめな華やかさがある。ボルドー現代美術館で、アンテュネス展を開催している。 植民地時代、1世紀以上にわたり海外に送る物資の貯蔵庫だった建物で、教会 [...]
寒く湿ったブリュッセルの春を謳歌する ベルジチュード 2016-03-15 音楽 0 この原稿を書いている現時点の窓景色は、3月になったというのに雪嵐の天気。おお寒。「雨樋から落ちる雨水が僕らを直撃するから、アパルトマンの雨戸を全部閉めて春を祝おう」という歌い出しの歌「シャルラタン(いかさま師)」は、春は名ばかりのペテン師と歌うのだが、「これは典型的なブリュッセ [...]
中学後半~高校生向け 2016-03-08 本 0こども向け 今回は中学後半~高校生向け(14歳以上)に珠玉の小説と、やや難しいノンフィクション作品を紹介します。(し) 1. Les Larmes de l’Assassin 地の果てのような人里離れたチリの荒地に両親と暮らす少年パオロ。ある日、ならず者のアンジェルがやってきて両親を殺し、そ [...]
Tardi-Vernay “Putain de guerre” 2016-03-04 本 0 ヴェルダンのメモリアムに出かけなくても、第一次世界大戦の実像に対面できるのが、「見せしめのために銃殺された兵士たちの名誉が回復されるようなことになったら、話は別だが…」とレジオンドヌール勲章を拒否したタルディのBD『Putain de guerre』。この戦争の専門家ジャン=ピ [...]
レユニオン島のマロヤの女王、 クリスティーヌ・サレムに聞く。 2016-02-24 音楽 0 2009年10月、インド洋上マダガスカルの東方に浮かぶレユニオン島(フランス海外県)の音楽マロヤが、ユネスコ世界文化遺産として登録された。ルーレと呼ばれる、またがって上に座って叩く太鼓、カヤンブと呼ばれるサトウキビの茎を板状に張った箱を揺さぶって鳴らす楽器に合わせて、奴隷の哀歌を [...]
Selah Sue “Reason” 2016-02-18 音楽 0 ストロマエ同様、やはりベルギー出身の歌手、セラ・スーの、昨年出たアルバムです。処女アルバム「Selah Sue」は、プリンスの前座をつとめたという話題もあって80万枚売り上げという大ヒット。この 2 作目でも、相変わらず、R&B、ヒップホップ、エレクトロ、フォークなど幅 [...]
Duarte, Télamuré 2016-02-15 音楽 0 昨年10月に、ポルトガル演歌、ファドの女性歌手、ジゼラ・ジョアンのアルバムを紹介し、まだまだファドの伝統に真っすぐつながっている歌手のいる幸せを書いたけれど、このドゥアルテもその一人。柔らかなバリトンでいながら、ファド歌手ならではのこぶしがあって、ぼくらの心を引きつける。それに舞 [...]
TAULÉ INTERIOR 不思議な光が照らす室内 2016-02-15 アート 0 在仏のカタロニア人画家、アントニー・タウレ(1945-)の個展がパリの3カ所で開かれている。少年時代から絵を描いていたが、父の希望で建築を学び、バルセロナで建築士の資格を得た。アメリカ、スペイン、フランスで建築の仕事をした後、1975年から絵画に専念し、現在に至っている。70年代 [...]
Stromae “Racine carée Live” 2016-02-12 音楽 0 前号の「しょっぱい音符」で触れられていたストロマエのライブDVD。信じられないほどの完成度で、トーキング・ヘッズの『ストップ・メイキング・センス』に迫る傑作。影絵のようなアニメや抽象的なモチーフを使った舞台の美しさ。どこまでもヒューマンでマイムを思わせる踊り。そして歌!明快でリズ [...]
Sons d’hiver 2016-01-29 音楽 0 ヴァル・ド・マルヌ県各都市で、新しいジャズの動きを紹介してきたフェスティバル「冬の音たち」も、今年で25周年。ごくろうさま。おすすめのコンサートを紹介。 5日(20h30〜)①は、マーク・リボーのセラミック・ドッグ。トム・ウェイツのアルバムでファンが増えたギター奏者だが、アルバー [...]