芸術

話題の作品や、開催中の展覧会情報を交えて解説。

「霊よ、おまえはそこにいるのか?」

9世紀半ば、ヨーロッパの人々は神秘的な事象に惹かれ、霊を呼んでお告げをもらうことが流行った。20世紀になってもブームは続き、実践者の中から 「画家になれ」という霊の声を聞いて絵描きになる人も出た。北仏出身のこの3人の共通点は、それまで美術とは無縁な生活を送っていたことだ。オーギュ [...]

家から動かずに、ザルツブルク音楽祭をネットで聴ける幸せ。

 Concert : Patricia Kopatchinskaja 今年8月に開催されたザルツブルク音楽祭から、モルドバ出身のヴァイオリニスト、パトリシア・コパチンスカヤとカメラータ・ザルツブルクオーケストラの演奏をネット上で聴くことができる幸せ!  リゲッティが1990年に作 [...]

Fuji, Pays de neige|富士山、雪国。

北斎や広重が描いた富士と、川端康成の小説『雪国』を2つの柱にして、富士と雪景色をテーマに7月に始まった展覧会が秀逸だ。ギメ美術館の所蔵品から、江戸から大正時代までの錦絵、肉筆浮世絵を主に展示している。富士には構図の面白さ、意外さで見せる作品が多い。歌川広重(初代)の「深川洲崎十万 [...]

ボルドー特集〈番外編1〉ル・コルビュジエの「ペサックの集合住宅」を見学に。

 ボルドー近郊ペサックで、ル・コルビュジエ(1887~1965)の建築が見られるというので、市役所のサイトから予約をした。行ってみると写真で見ていた通りのミントグリーンと茶と白、水色が基調の建物が並んでいる。52棟あるうち、一棟は内部を見学できるようになっている(私たちが行った日 [...]

親密派とスーパーリアリズム。オランダ現代版画の作家ふたりの展覧会。

 世界でも有数のデッサンと版画のコレクションを有するとされるパリの「クストディア財団」(旧オランダ文化センター)。今回、コロナのため中断された3つの展覧会を9月6日まで延長した。その中から作風が対照的な現代オランダ人版画家の個展をふたつ紹介しよう。 Anna Metz ̵ [...]

BD : Léo Malet-Tardi “Casse-pipe à la Nation” 

 1985年にアングレームBD(コミックス)フェスティバルでグランプリを受賞したジャック・タルディは、レオ・マレが書いた、私立探偵ネストール・ビュルマが活躍する傑作探偵小説をBD化している。これはその3作目で、舞台はパリの12区。 [...]

CD:Lucinda Williams “Good Souls Better Angels”

 カントリー歌手ルシンダ・ウィリアムスの最新アルバム。67歳の彼女の、熟成されたしゃがれ声がじかに心に訴えかけてくる。「このアルバム、悪魔がいたるところで顔を出すのよ。ロバート・ジョンソン(30年代の伝説的ブルース歌手)の歌世界が好き。彼のデルタブルースは暗くてどこか聖書的…」。 [...]

CD : Juilliard String Quartet “Beethoven” 

 今年はベートーヴェン生誕250周年に当たり、長く絶版になっていたジュリアード弦楽四重奏団による弦楽四重奏曲全集が再リリースされた。1964年から70年にかけての彼らの最初の全曲演奏で、第1ヴァイオリンのロバート・マンら4人の名手による演奏は、半世紀たっても輝いている。  ベート [...]

Mory Kanté

 『Yéké Yéké』の国際的ヒットでアフリカンポップスの大スターになったモーリ・カンテが、ギニアのコナクリで亡くなった。  1970年代半ば、マリはバマコのレイルバンドでサリフ・ケイタの後釜として歌ってデビュー。78年にコートジボワールのアビジャンに移住し、1981年パリで録 [...]

CD|Sarah McCoy“Blood Siren”

 数年前のBlues sur Seineで、ピアノを弾きながらの圧倒的な熱唱が観客をとりこにしたブルースシンガー、サラ・マッコイ。異才チリー・ゴンザレスのプロデュースで初アルバムを昨年リリース。ライブよりやや抑えめのボーカルが暗かった少女時代や様々な苦難を乗り越えてきた青春時代を [...]
 

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