よむたび。〈12〉ヨーロッパ〜アフリカ〜カリブ海 2018-10-22 本 0 『 カサブランカの美女(仮題) 』 La Belle de Casa イン=コリ=ジャン・ボファヌ著 / Actes Sud刊 美女と移民。 移民難民政策で揺れ続けるヨーロッパでは、イタリアや東欧などで排他的な極右政党の台頭がある一方で、他の国々も自分たちの国々に [...]
David Byrne ディヴィッド・バーンZenith公演 2018-10-19 音楽 0 14年ぶりに 『American Utopia』という新アルバムを出したデヴィッド・バーンは、かのトーキング・ヘッズの歌手であると同時に、その音楽性を創り上げた伝説的な存在だ。 70年代末から80年代半ばにかけて、パリのどのパーティーに出かけても彼らの音楽がかかり、アフリカ音 [...]
Transmission/transgression ブールデル、師匠と弟子たち。 2018-10-18 アート 0 彫刻家のアントワーヌ・ブールデル(1861-1929)は、多くの彫刻家を育てた師でもあったことを見せる展覧会。 19世紀、彫刻家は粘土で形を作る人で、型取り、型へのブロンズ流しや石彫りはもっぱら職人に頼んでいた。ロダンの下請け仕事をしていたブールデルは、その後、彫刻家として [...]
アンリ・チェルヌスキ-非凡な人生とコレクション。 2018-10-17 アート 0日曜営業 モンソー公園に接し、瀟洒な邸宅が並ぶ並木道の奥に、パリでギメ美術館に次いで重要な東洋美術コレクションをもつ美術館がある。「チェルヌスキ」という名前が示すとおり、コレクションと邸宅をパリ市に遺贈した蒐集家はイタリア生まれ(1821-96)。母国で1848-49年の革命(ミラノの蜂起 [...]
日本美術への情熱を みんなと分かち合いたい。 2018-10-15 アート 0インタビュー Manuela Moscatielloさん パリ市立チェルヌスキ美術館学芸員・日本美術責任者 この秋と冬は若冲の「動植綵絵(さいえ)」につづき、俵屋宗達の「風神雷神図屏風」など、琳派の傑作がパリで見られる!…「ジャポニスム2018」の目玉といえる展覧会ふたつをフランス側で企画し [...]
Jakuchû 若冲 〈動植綵絵〉を中心に。 2018-10-04 アート 0 江戸時代中期の絵師、伊藤若冲(1716-1800)は当時は高名だったが、その後忘れ去られ、近年再評価されるようになった。パリでは、宮内庁三の丸尚蔵館(東京)が所蔵する動植物を描いた「動植綵絵(さいえ)」全30幅と、京都の相国寺にある「釈迦三尊像」3幅を展示する。若冲が相国寺に寄進 [...]
Livres de Robuchonロビュションの、この一冊。 2018-09-27 本 0 8月に亡くなったジョエル・ロビュションは、テレビで料理番組なども担当して知名度も高く、多数の料理本を書いているが、この一冊というなら『Tout Robuchon』。写真もイラストもないので最初はとまどう人も多いだろうが、フランス料理のほとんどの食材をとり上げ、ベーシックなものから [...]
Márta et György Kurtágクルターグ夫妻共演、珠玉の映像。 2018-09-25 音楽 0 ハンガリーの作曲家ジョルジュ・クルターグが子どものために作曲した『Játékok (遊び)』があまりに美しい。連弾の曲もあり、映像はあるのかなと 「kurtag jatekok youtube」とパソコンに打ち込んだら、この一生の宝が現れた。妻マルタとの、2012年Cité d [...]
よむたび。〈11〉ヨーロッパ〜アフリカ〜カリブ海 2018-09-20 本 0 『 顕れ(仮題) 』 Red in blue trilogie レオノラ・ミアノ著 / L’Arche刊 カメルーンと日本。 カメルーン出身の作家、レオノラ・ミアノの戯曲がこの9月からパリのコリーヌ劇場で、日本の演出家・劇団によって上演される。ミアノと [...]
”Les Nymphéas” d’Olivier Debré オリヴィエ・ドゥブレ『睡蓮』 2018-09-19 アート 0 「睡蓮」は、もちんモネが描いた睡蓮のこと。モネがオランジュリー美術館の一室を覆う「睡蓮」の絵を描いたように、抽象画家のオリヴィエ・ドゥブレ(1920-99)は、家族の家があるトゥレーヌ地方のロワール川を大画面に描いた。 [...]