荒れた第45回セザール賞授賞式 「ポランスキー VS エネル騒動」 2020-03-01 舞台・映画芸術 0 「エリート主義」や「閉鎖性」を非難され、開催二週間前にアカデミー役員会の総辞職騒ぎに発展していたフランス映画の祭典セザール賞。当日の2月28日は波乱が予想されたが、やはりというか、授賞式の終盤に一波乱が起きた。 毎年セザール賞は、映画界の大御所に名誉賞を与えるのが恒例行事。以前は [...]
甘い響きと硬質な美。Max Romeoの新アルバム。 2020-02-24 音楽 0 Max Romeo “Words From The Brave” レゲエファンなら誰でも持っているマックス・ロメオの『War Ina Babylon』。社会の辛い現実を歌っても悲観的ではなく、どこかのんびり甘く響くが、そこに秘められた硬質な美しさはロメオならでは。 そんなロメオを [...]
よむたび。〈27〉ヨーロッパ〜アフリカ〜カリブ海 2020-02-21 本 0連載コラム 『ナイルの聖母マリア(仮題)』 Notre-Dame du Nil スコラスティック・ムカソンガ著 Gallimard刊 2012年 ルワンダ、エリート養成高校。 ルワンダの作家スコラスティック・ムカソンガについては過去にも一度紹介したけれど(N°870参照)、彼女がルノドー賞 [...]
アニエス・ベーが美術館 La Fab.をオープン。 2020-02-16 アート 0パリ13区 2月2日、パリ13区の国立図書館近くに、アニエス・ベー現代美術財団が運営する美術館「ラ・ファブ」がオープンした。展示するのはアニエス・ベーが1983年から収集を始めた現代アート作品だ。 1984年にパリにギャラリーを開いた彼女は、アドバイザーなしで自分の感覚で選んで購入する。50 [...]
Rébétiko 日本語版出版プロジェクト! 2020-02-12 アート本 0 ダヴィッド・プリュドムのバンドデシネ『レベティコ- 雑草』。題名のレベティコはアナトリア半島から移住を強いられた人々がギリシャに伝えた、オリエントやトルコ、ギリシャなどの音楽が融合し、望郷の念や人生の辛酸が吟じられるギリシャのブルースのようなもの。 今でこそギリシャの国民的音楽だ [...]
よむたび。〈26〉ヨーロッパ〜アフリカ〜カリブ海 2020-01-27 本 0連載コラム 『 来ては過ぎゆく日々(仮題) 』 Les jours viennent et passent へムリ・ブーム著 Gallimard刊 2019年 カメルーン、過去と現在。 筆者はへムリ・ブームを前作『マキザール』で知った。フランスとの間で激しい闘いとなった植民地カメルーンの独立 [...]
CD | Quatuor Hanson “All Shall Not Die” 2020-01-21 音楽 0 パリ高等音楽院出身のミュージシャンによって結成されたハンソン弦楽四重奏団。彼らの最初のアルバムは「弦楽四重奏曲の父」と呼ばれるハイドン集。CD2枚組で6曲だが、あまり知られていない曲が収めれられているのが嬉しい。最初に耳を傾けたいのは短調ならではの緊張感も顔を出す作品20の5番。 [...]
パリ市立美術館 10万点以上の画像をフリーアクセスに 2020-01-11 アート 0 フランス・パリ市内の14*のミュージアムを運営する「パリ・ミュゼ Paris Musées」が所蔵する作品10万点以上のデジタル画像が、2020年1月8日から誰でも無料で使用できるようになった。商業目的であってもなくても、企業でも個人でも高解像度の画像をダウンロードできる。 画像 [...]
よむたび。〈25〉ヨーロッパ〜アフリカ〜カリブ海 2019-12-24 本 0 『 時が経つのも忘れて(仮題) 』 Nous n’avons pas vu passer les jours シモーヌ・シュヴァルツ=バルト著 Éditions Grasset刊 ある作家の誕生と消失。 1959年、権威ある文学賞ゴンクール賞が、ある無名 [...]
CD|Michael Kiwanuka“Love & Hate” 2019-12-22 音楽 0 英国はシール、ジョス・ストーン、夭折の天才エイミー・ワインハウスなど一流のソウル歌手を輩出している。最近の注目株は、マイケル・キワヌーカ。3枚目のアルバム『Kiwanuka』がリリースされたが、初めての人には3年前の『Love & Hate』がおすすめ!ビル・ウィザースや [...]