Tatoueurs, Tatoués 2015-02-03 アート 0 数カ月前から話題の展覧会である。何度見ても新しい発見がある。歴史的、社会学的、そして美的観点から入れ墨を捉え、入れ墨へのイメージと先入観を一変させる、力のこもった展覧会だ。 入れ墨は古代から世界各地で施されてきた。その目的は、人を神聖化したり、罰として印をつけたり、集団への帰 [...]
Marcel Duchamp La peinture, même 2014-12-02 アート 0 マルセル・デュシャン (1887-1968)は1913年、ニューヨークの国際現代美術展「アーモリーショー」でアメリカ人に衝撃を与えた「階段を降りる裸体No.2 Nu descendant un escalier No.2」、その後、男性小便器に署名しただけで作品とした「泉La [...]
Marianne Rosenstiehl : The Curse / La malédiction 2014-11-01 アート 0 Marianne Rosenstiehl, Les Anglais, 2009 11月は写真月間なので写真展が多い。その中で、著名人の肖像写真で知られるマリアンヌ・ローゼンスティールが個人的な問題意識で撮った写真展を紹介したい。タイトルは「呪い、災い」。不吉なものを想像するが、 [...]
Nicolas de Staël:Lumières du nord / lumières du sud 2014-10-03 アート 0 ニコラ・ド・スタール(1914-1955)生誕100周年を記念し、ルアーヴルで展覧会が開かれている。パリから電車で2時間。会期半ばにして美術館では図録完売で、地方の美術館としては異例の成功といえるだろう。ノルマンディーと南仏、イタリアの風景を描いた晩年(1951年〜55年)の8 [...]
TIKI POP : L’Amérique rêve son paradis polynésien 2014-09-01 アート 0 ポスターを見ても、キッチュでよくわからない展覧会だが、フランスはもちろん、戦後どっぷりアメリカ文化に浸かった日本でさえ紹介されなかった「知られざるアメリカ」を豊富な資料で見せる、見応え充分の企画である。 「ティキ」は、ポリネシア神話の半神。家の入口の彫刻や装身具、食 [...]
Mapplethorpe Rodin 2014-08-02 アート 0 力量があるアーティストでも、良い展覧会になるかどうかは、テーマや展示の仕方で変わってくる。知っている作家のものでも「こんな見方もあったのか」と新たな発見があったり、考えるきっかけを作ってくれるのが良い展覧会だ。同時期にパリの2カ所(グランパレとロダン美術館)で開催されたロバート [...]
Bernard Tschumi 2014-07-03 アート 0 Bernard Tschumi Screenplay no. 2 4月にオープンしたパリ動物公園のコンセプトを作った建築家ベルナール・チュミ(1944-)の建築理論とプロジェクトを紹介する回顧展。 彼の思考は建築にとどまらず、美術はもちろん、演劇、音楽、ダンス、映画、文学、 [...]
“Carl Larsson, L’imagier de la Suède” 2014-05-02 アート 0 見た後でほんわりと暖かい気分になる。5月の飛び石連休に、家族で行くのにおすすめしたい展覧会だ。 スウェーデンの画家、カール・ラーション(1850-1919)のフランス初の回顧展である。ストックホルムで美術教育を受けた後、1887年から数年間スウェーデンとフランスの間 [...]
“L’Atlantique noir” de Nancy Cunard Negro Anthology (1931-1934) 2014-04-02 アート 0 1920年代、パリ前衛芸術界の花形だったナンシー・キュナード(1896-1965)は、正真正銘のセレブだ。豪華客船を運航するイギリスの船舶会社を相続する一族に生まれた詩人であり、ロンドンでは、ヴァージニア・ウルフなどの文学者と交流していた。保守的なイギリス上流社会を離れ、パリに [...]
Le Retour du cinquième continent 2014-04-01 アート 0 サンジェルマン・アン・レイの考古学博物館の比較考古学部門に、考古学・民俗学者だったペトルカン夫妻のコレクションが入った。ニューギニアの装飾品、生活用具などが、常設展に展示されている。火休。 Musée d’Archéologie Nati [...]