しょっぱい音符 10月15日号 2015-10-18 音楽 0 シャンソン・アンダーグラウンドの力持ち。 大衆音楽におけるフランス語表現という時事問題。古くは1994年、FM音楽放送全盛時代に、オンエアされる楽曲の最低40%はフランス語表現でなければならない、と定めた法律。英米ヒット曲満載のFM電波に、シャンソン・フランセーズのシェアを確保 [...]
Mbongwana Star “From Kinshasa” 2015-09-18 音楽 0 ココ・ンガンバリとテオ・ンゾンザというコンゴのリンガラポップのベテラン歌手2人が、若いミュージシャンを集めて誕生したムビングワナ・スター。そのデビュー盤が、とにかく陽気に踊れて抜群の出来だ。ムビングワナは「変化」という意味らしいが、従来のコンゴ風ルンバを期待していると、みごとに裏 [...]
しょっぱい音符 9月15日号 2015-09-15 音楽 0 92年前、難民と共に旅した音楽がある。 マリア・シモグルーは、ギリシャ北部中央マケドニア地方のテッサロニキ(ギリシャ第2の都市)で生まれた。マケドニア、トラキア、小アジア(アナトリア)の民謡を伝える家柄に育ち、テッサロニキの国立音楽院でギリシャ古典音楽とクラシックを学んでいる。マ [...]
The Virgin Suicides 15ème anniversaire 2015-09-07 音楽 0 ソフィア・コッポラの処女作『ヴァージン・スーサイズ』にファンが多いのは、理由なく自殺する五人姉妹の存在が優れた映画的感覚で描かれていることもあるし(四女を演じるのが若きキルステン・ダンスト!)、エールの音楽が、少女たちの透き通るような美しさを反映しているからだろう。『ヴァージン・ [...]
しょっぱい音符 7月15日号 2015-07-20 音楽 0 文・向風三郎象徴の森のブラックバード、オーレリアン・メルル。 メルルは黒ツグミ。姿こそあまり美しくないが、えも言われぬ美しい声で鳴く。ビートルズの 「ブラックバード」、シャンソンの 「さくらんぼの実る頃」に歌われたおしゃべり鳥だ。こんな音楽的な名前だから、てっきり芸名だと思って [...]
Jeanne Added “Be Sensational” 2015-07-13 音楽 0 ジャンヌ・アデッドを聴かなくてはいけないよ!が、最近のボクの口癖。ランス生まれ、34歳の歌手の処女アルバムのとりこなのだ。Trans Musicalesフェスで話題をさらったのも当然の、圧倒的なレベルの高さ!タイトル曲を聴いてみよう。音域の幅を抑えながら語りかけてくるような声の表 [...]
Ornette Coleman (1930-2015) 2015-07-09 音楽 0 オーネットが6月11日に亡くなった。彼の音楽は、常に「今」で、常に「新しい」サウンドだった。リズムがこれほど生き生きしているジャズはちょっとない。指を鳴らしながらステップを踏みたくなる。そのリズムと鋭く絡み合いながらオーネットはよく歌う。「ボクは感情をピュアに演奏しているんだ」。 [...]
Gisela Joao 2015-06-23 音楽 0 ファドの新星と話題になったマリーザ。何度かライブで聴いて、その情熱あふれる張りのある歌声、まれなリズム感に心から感動したのだが、ファドならではの、あの独特のこぶしから生まれる哀愁はどこに? という印象を持った人はボクだけではないだろう。アマリア・ロドリゲスを継ぐ歌手は?と常々思っ [...]
しょっぱい音符 6月15日号 2015-06-19 音楽 0 “ 21世紀のレオ・フェレ”バビックスのポエジー回帰 パリ9区ピガール通りにあるレコード録音スタジオ「スチュディオ・ピガール」に、その場の主バビックスを訪ねた。ここは1950年代にレオ・フェレが初吹込みしたという歴史的なスタジオで、長い間放置されていたも [...]
Mozart Keyboard Music vol.7 2015-06-11 音楽 0 クリスティアン・ベズイデンホウトがフォルテピアノで弾くモーツァルト作品集は、どのアルバムをとっても、ソナタ2曲にロンドや変奏曲が組み合わされている。この7枚目には有名な第8番のイ短調ソナタが入っていて、これからベズイデンホウトを聴きたいという人にもおすすめ。第1楽章の冒頭から、切 [...]