第71回カンヌ映画祭だより④
恒例のアイオリパーティ

今年も待ってました、アイオリ・パーティー。多めに盛ってね。

 昨日、ジャーナリストの毎年のお楽しみ、カンヌ市主催のアイオリパーティがありました。
旧市街ル・シュケ地区の丘の上のカストル広場で開催されます。

カンヌ・プロヴァンス地方アカデミーの人たちがパフォーマンスで迎えてくれる。

 普段、運動不足で肥えた体をぷるぷるいわせてる自分には、石畳の階段を登るだけでも辛いですが、最後にはご褒美のように港を望む絶景と、カンヌの伝統的な音楽とダンスを守り続ける団体、カンヌ・プロヴァンス地方アカデミーによる素敵なパフォーマンス、そしてアイオリソースのランチにありつけます。

旧市街ル・シュケ地区の丘の上のカストル広場。

 映画祭期間中は、映画の合間にまずいパスタや高いサンドイッチ、あるいは食抜きなどが多くなるため、自分の場合はここで栄養補給をします。

カンヌ映画祭は階級社会なので、ジャーナリストといっても、スペースの問題もあり、全員ではなく、バッジの色分けで上位1000人だけが呼ばれます。筆者もかろうじてひっかかってますが、ここに至るまでは、演歌歌手も顔負けの苦節ウン何年を費やしています。

温野菜も多めに盛ってね!

 毎年メニューは南仏名物のアイオリ(aïoli)。その名の通り、「 ail(ニンニク)」+「oli(オリーヴオイル)」ベースのソースで、タラと温野菜でいただきます。

 このランチには、その年の映画祭の審査委員メンバーが大集合するので、隅の方では写真撮影大会になります。筆者も一応近づいてみたのですが、ケイト・ブランシェット様の影の形も見えず、手を伸ばして撮影できたのは、おじさんの頭ばかりでした。

審査員メンバーの姿いずこ?手を伸ばして撮影できたのは、おじさんの頭ばかり。

 さて、適当にテーブルにつきましたが、同席になった人は、地元の文化情報メディアhttp://yesicannes.com/fr/チームでした。気さくな彼らに、今年のカンヌについて感想を聞いてみますと、

「例年よりぐっと人が減ったみたい。アメリカ映画が少ないからかな。心配かって? 全然!これくらいがちょうどいいよ」とのことでした。

ローカル文化メディア”Yes I Cannes!”の編集チーム。

 ここで飲んで食べて満腹になった後は、最後に毎年恒例のお土産、特製オリーヴオイルがもらえます。これを大事に抱えて、ようやくメイン会場のパレ・ド・フェスティバルへと戻ってきたのですが、しかし、なんということでしょう!

 テロ対策が荷物検査が厳しく、せっかくもらったオリーヴオイルの瓶が、会場入り口で没収されてしまいました。私と同じ憂き目に遭った人も何人も見ましたが、ほろ酔い気分が一気に覚めてしまいました。来年はなんとかならぬものでしょうか。(瑞)