その人気を裏付けるように、12時半の時点ですでにほぼ満員。予約は必至だ。ランチは前菜、メイン、デザートといずれも2品からの選択になるので、友人とすべて試してみることにした。ちなみにメインと前菜、またはデザートの2品だと18€、3品だと22€。
前菜のひとつ、タイのタルタル(冒頭の写真)は、これぞフレンチ!というイメージ通りの立体的で美しい盛りつけ。リンゴや黒ダイコンといった季節の素材がアクセントになっている。もうひとつの前菜、クレソンのポタージュにはフェタチーズとザクロ、からっと煎ったヘーゼルナッツがあしらわれ、コクがあり、しっかりと食べごたえがある。
メインの子牛のロースト(上)は、予想に反して香ばしい色と香りの肉汁が添えられたガッツリ系で、赤ワインを頼んでよかったと胸をなでおろす。付け合わせはこれまた季節を感じさせるキクイモのグラタン。メバルの切り身のロースト(下)は、皮がパリパリと香ばしく、シェフは魚のおいしさを分かっているなぁと感心。
ワインは友人がロワールのスパークリング(5€)とアルザスのSylvaner(5.5€)、私はラングドックの赤(5.5€)を試してみたがどれもおいしかった。
季節を感じさせるのは素材だけでない。デザートに栗風味のガレット・デ・ロワを登場させている点にも表れている。もうひとつのデザート、パイナップルのローストもタイム風味のクランブルが添えてあったりとここかしこにこだわりが感じられる。これだけ満足度の高い食事はひさびさで、リピートは確実だ。(里)
Café Content
Adresse : 11 bis rue Saint-Maur, 75011 ParisTEL : 01.4356.2078
アクセス : M° Voltaire, Philippe Auguste
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火~土 8h-0h (レストラン: 12h-14h30/ 19h-22h30) 日月休