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サンテティエンヌのサッカースタジアムは試合の日はファンが “沸騰”することから「大鍋 chaudron」の愛称で呼ばれる。大きな窓からスタジアムのグリーンが見えるブラッスリーでご飯を食べてみたい!と昼過ぎに着くと、スタジアム側の窓際席はもう満席。とはいえ窓から遠い席は高椅子になっていて、スタジアムが見えるようになっていた。
ソーセージの輪切りに、サンテティエンヌ料理の 「ラペ」を添えた一品を頼んだ。ラペはジャガイモを細くすりおろして作るギャレット。フロマージュ・ブランにニンニクとパセリ、エシャロットを混ぜたソース「サラソン」 と食べる。ソースはフロマージュ・ブランだから軽く、パンにつけたり、そのまま食べたり。ビールとも合う!添えられたレタスのサラダも新鮮。席に着いてしばらくするとウェイトレスさんが「窓際の席が空きましたよ、移動しますか?」と聞きにきてくれた。サンテティエンヌでは、頼まなくてもカラフの水を持ってきてくれるし、人の暖かさを感じる。ブラッスリーの雰囲気のよさに(見たこともない)ASSEサッカーチームのファンになった。
この店名についているジョフロワ・ギシャールとはスーパーでおなじみ「Casinoカジノ」グループの創業者。この町の、かつて歌劇場だった「カジノ・リリック」に食料品店を開きカジノ第一号店とした。社員のためのスポーツクラブを作り、それが後にサンテティエンヌのサッカークラブASSEとなる。スタジアムを建てるために土地を買い、建造に出資、1931年に竣工。スタジアムにも彼の名前がついている土地の名士だ。ASSEのチームカラーが緑なのも、カジノグループのロゴの緑だそう。(六)
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Brasserie Geoffroy Guichard
Adresse : 14 rue Paul et Pierre Guichard, 42000 Saint-EtienneTEL : 09.7389.6484
URL : https://bgg.rest/pages/experience-geoffroy-guichard
月~木 : 12h–14h、金土12h–15h/19h–22h、日:12h–15h 前菜13€、主菜16-22€。金土夜のみメニュー28€/38€。
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