▶︎ブルゴーニュ特集は、全5回にわたって掲載します。
その1「博物学者ビュフォンの製鉄所へ」
その2「ユネスコ世界遺産・フォントネー修道院と『ガリア戦記』古戦場」
その4「プイィ・アン・オソワ、運河はトンネルに入る」
その5「ブルゴーニュワイン900年の歴史を刻んだシャトーで昼食を」
Flavigny-sur-Ozerain
ブルゴーニュの 「洗練」、フラヴィニーの宿。
運河からちょっと離れ、人口300人の「フランスの美しい村」へ。ところが地図上で平坦に見えた道は実際は坂ばかり。自転車初心者の筆者は小雨のなかを歩いて標高482mの村まで上った。
民宿にゴールすると宿主マリーさん、息子ゴチエさん、暖炉の火が暖かく迎えてくれた。マリーさんは地元の食材でつくる料理も朝食のスコーンもとても上手(通常は村のレストランで食事ができるのだが、コロナで閉めてしまった)。今後はティーサロンと食料品店にも力を入れるそう。テキスタイル・デザイナーだった亡夫ダニエル・アルグラナート氏のテキスタイル美術館の責任者でもあり、すべてに洗練を感じさせる人だ。
村の人気スポットは”Anis de Flavigny” アニス飴の工場、博物館と、ショップ。周辺には、本当に、アニスの香りが漂っている。小さなミュージアムの展示室でどうやって味わうとおいしいのかビデオが流れていたので、それに倣ってなめてみた。飴2粒を口に入れて、かまずにずっとなめていると、最後にアニスの粒が出てくる、それを噛むと、アニスの香りが口の中に広がる。この日初めて、この飴をおいしいと思った。
「アレジアの戦い」では、カエサルがこのフラヴィニー・シュル・オズラン、アリーズ・サント・レーヌ、モン・オソワの3つの丘の上に陣を構えた。アニスの飴が常備されており、消化不良の人に与えていたのだと、この飴会社のサイトには書かれている。戦いに勝利してから、この丘をフラヴィニウスに与えたことが、この村の名前の由来というところも、村との関係は古いようだ。
Chambre d’hôtes – Maison du Tisserand
14 rue de l’Ancienne Cure 21150 Flavigny-sur-Ozerain
Tél : 03.8092.4089 www.algranate.fr
2部屋あり。2人部屋と3人部屋 (子ども用ベッドもあり)。
Les Anis de Flavigny / Abbaye de Flavigny : 4 Rue de l’Abbaye 21150 Flavigny-sur-Ozerain
ガイド付き見学の時間帯は季節によって変わるので、サイトでチェック。2021年1/6〜4/3 (コロナが少し収まって、通常の営業時間になれば)
• 月〜金 9h〜17h
• 土 10h〜18h
• 日、祭日 : 10h〜17h
www.anis-flavigny.com/la-visite-des-anis/
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