
“Sad Generation”
ふだんはクラシックやジャズを聴いているのだが、ときどき無性にソウルミュージックがなつかしくなる。それもマーヴィン・ゲイやビル・ウィザース、ルーサー・ヴァンドロスといった男性バリトン歌手のアルバムを選ぶことが多い。
1カ月ほど前、テレビの番組でベン・ロンクル・ソウルという歌手に出会った。新アルバムから、『Don’t Wanna Fall』*という曲を歌ったのだが、 バックのアレンジに切れ味のいいノリとアーバンな香りがあり、彼の声はヴァンデロス並みの甘さ。英語になまりはないし、米国のミュージシャンと思ったら、なんとパリ郊外住まいの生粋のフランス人で、ファースト・アルバムが2010年というベテランなので、さらにびっくり!
さっそくその新譜 『Sad Generation』(写真)**を聴いてみた。ウィザースを思わせる『Hard To Do』、レゲエのリズムにのった 『The Walls』、そして美しいバラード 『New Place』。パリでのコンサートはまだ先だが、早めに予約して出かけよう***。彼のソウルへの情熱を知りたい人には、少し古いアルバムだが、ソウルの名曲がつまった『Live Paris 』****おすすめ。(真)
*『Don’t Wanna Fall』はこちら☟
** Enchante/Fnac などで16€前後
*** 11月19日L’Elysée Montmartreで。Fnacなどで前売り中。41€。
**** Blue Note/10€前後
