ジャズの良し悪しは、ベース奏者で決まるといっていい。アルバート・アイラー、セシル・テイラー、サン・ラといったフリージャズの巨人たちのバンドで、コントラバスの全音域を歌わせる強靭なプレイでサポートしていたのが、もう一人の巨人、アラン・シルヴァ!1970年ラジオ・フランスで、スティーヴ・レイシー、ロスコー・ミッチェル、ミシェル・ポルタルといった豪華メンバーを指揮してのセレストリアル・コミュニケーション・オーケストラの演奏は、今でも超えることができない伝説的なもの。10年ほど前からはシンセサイザーを演奏して色彩豊かなオーケストラサウンドを目指し、ヨハネス・バウアー、ロジャー・ターナーとのトリオで、評論家たちの目を開いた。
そのシルヴァは今年80歳。それを記念しての1回きりのパリ公演は、長年のパートナーのトランペット奏者、沖至などが参加のカルテット。シルヴァの、底知れない音楽の貯え、子どものように奔放なプレイ、踊りたくなるようなリズム感、聴き逃したら一生の悔いで~す!(真)
5月18日20h (予約 06.5170.4422)。 10€。
Les Temps du Corps-Atelier Tampon
Adresse : 10 rue de l’Echiquier, 75010 Parisアクセス : M°Strasbourg-Saint-Denis