輪っか状のシュー生地にプラリネを挟んだ「パリ・ブレスト」は今年100歳を迎えた。でもパリやブレストと何の関係があるのかな?
1910年パリ=ブレスト間の自転車コース開催中、パリ郊外メゾン・ラフィット市の菓子職人ルイ・デュランが、自転車に着想を得てタイヤ形のシュー生地にプラリネを挟んだ。それが全国的にヒットして今に至っている。菓子店デュランではデュラン氏のひ孫にあたるレヴェック氏が当時と変わらぬレシピでパリ・ブレストを作り続けている。パリ・ブレストといえば、バターこってりのプラリネがたっぷり入った高カロリーな菓子のイメージが強い。ところが本家本元は「プラリネはバターじゃない。バターは必要最小限しか使っていないよ。パリ・ブレストは、本来胃にもたれる菓子ではないんだよ」と語る。(み)
Pâtisserie Durand : 9 av. de Longueil, Maisons-Laffitte 01.3962.0183