日本のフランス愛好家の老青年(65歳)のひとりです。5月15日に徒歩でパリを出発し、ル・アーブルまでセーヌ沿いに9日間、277キロ歩きました。4年前には、パリからマルセイユまで31日間で848キロを完歩しているので、今回と合わせて、大西洋から地中海までフランスを縦断したことになります。
4年前の中南部フランス旅行と、今回の北東部フランス旅行で大きな地域差のあることに気がつきました。南フランスでは、ラテン系の情熱的で人懐っこい人々の気質が随処で見受けられましたが、今回ノルマンディーで出会った人たちは物静かで、すぐには心を開かないシャイな気質を感じました。そしてゲルマン系の人が多いのか身長の高い人が目立ちました。
ノルマンディーは昔、イギリス領だった伝統を今に引き継いでいるのでしょう。それでも多くの地元の人々の親切な手助けがあり、楽しい旅を続けることが出来ました。4年前の旅で知り合った男性との再会も、今回の旅の収穫の一つでした。(高橋宣彰・在札幌市)