ポルトガルの干ダラ料理のしみじみとしたおいしさ。でも、この家庭料理、レストランで食べるとびっくりするくらい高かったりする。安く干ダラ料理を食べたい人は、ジルさんから教わったカルロスの店へ。それも金曜か土曜のお昼ごはんに行くしかない。
アントレ+メイン+デザート+ワイン付きで9.20€のコースのメインに、ある!《Morue aux poivrons et aux oignonsピーマンと玉ネギ風味の干ダラ》。
アントレは、パテ、モルタデルソーセージ、トマトサラダ、油漬けのイワシ、と定食屋の定番が並ぶ。トマトサラダにも油漬けのイワシにも玉ネギがたっぷりのせてあるのがポルトガルっぽい。
メインは、ステーキや子牛のクリーム煮もあったが、二人とももちろん干ダラ。赤と緑のピーマン、玉ネギ、オリーブ油が渾然一体となったソースがみごと。干ダラの身はそんなに厚くはないけれど、皮付きのままを食べるとなつかしいうまさが口中に広がる。「じつは、あらかじめ皮ごと揚げてあるんです」とご主人。「あす、土曜のお昼は、シンプルにオーブンで焼いただけの干ダラです」。ワインはポルトガルの銘酒ダンの赤(1本11€)をとった。他にも発泡性の白(verdes)など、さまざまなポルトガルの銘酒が並んでいる。
デザートはフロマージュ・ブランと、さっぱりとおいしいフルーツサラダ。そして最後は、コーヒーとポルトガルのブドウ焼酎〈アグアルデンテ〉。すっかりリスボンの下町アラファマにいるような気分になって一人20 €でした。(真)
Chez Carlos
Adresse : 84 bd Charonne, 75020 Paris , FranceTEL : 01.4370.0145
アクセス : M° Avron
日夜休。夜はアラカルトのみで、もちろん干ダラ料理が並びます。