●失業率上昇 8月から小康を保っていた失業率が11月に0.6%上昇、失業者は228万9100人に。 ●フランス人とユーロ ユーロに移行して1年が経った。12月に《Le Parisien》紙が行った世論調査によれば、フランス人の96%がユーロ移行で物価が上昇したと考えている。消費者団体発行の《Que Choisir》誌の調査でも、この18カ月間で日常必需品は8.2%値上がり。しかしINSEE(国立統計経済研究所)の調べでは、昨年の1月から9月にかけての物価上昇率は、車やパソコンなどの値下がりもあって1.4%どまり、ユーロ移行による便乗値上がり分はわずか0.14%だという。フランス人の78%が、今後もユーロとフランによる価格二重表示を希望。 ●フランス人ジャーナリスト死亡 12月21日、クウェートの砂漠で米軍の大演習を取材中だったTF1のジャーナリスト、パトリック・ブラさん(50)は、同僚のカメラマンをかばおうとして米軍のタンクにはね飛ばされ、すい臓やじん臓に重傷を負い、翌日の朝、病院で死亡。 ●空港の手荷物運搬係、テロ容疑で逮捕 12月28日早朝、シャルル・ドゴール空港の駐車場で車に武器らしきものを積んでいるという情報が入り、空港の警察がさっそくその車を調べたところ、トランクの中から、拳銃、機関銃、1キロの爆薬などが発見された。同日午後、その車の所有者で同空港の手荷物運搬係、アブデラザック・ベスギール容疑者(27)が逮捕された。テロを準備していた疑いがあるとして、テロ対策部で取り調べが続いているが、同容疑者は、それらの武器は見たこともなく、昨年夏焼死した妻の家族の陰謀に違いない、と主張し容疑を全面的に否認している。また爆薬から発見された指紋は容疑者のものではなく、武器からは指紋が検出されていない。 ●大みそかのにぎわい 大みそかの夜は、例年のごとくパリのシャンゼリゼ大通りにはパリジャンや旅行客が押し寄せ、零時には45万人の人出となった。幸いシャンペンの空瓶の投げ合い合戦もなく”Bonne annee!” の挨拶が交わされた。 ●降雪10センチで交通マヒ 1月4日、イル・ド・フランス地方で午前中から雪が降り、午後半ばには10センチ前後の降雪量。気温も10度近く急降下してマイナス2度前後になり、雪は溶けることなく道路に凍りついたが、気象庁の予想が甘かったため、降雪による道路凍結警報が発せられたのは15時半過ぎ。すでにA10、A26、A1などの高速では数千台の車が立ち往生し、除雪車も現場に行き着くことができず、結局1万5000人あまりが車の中で一夜を明かすことになった。シャルル・ドゴール空港やオルリー空港でも、機体や滑走路が凍りついて、50機あまりが離陸不能。 ●〈プレスティージ号〉の重油汚染 |