エッフェル塔のふもとでビーチバレー、ヴェルサイユ宮殿の庭園で馬術、アンヴァリッドでアーチェリー…。いかにもメディアが飛びつきそうな演出が散りばめられた « Paris 2024 »五輪招致プロジェクト。2月17日、フィルハーモニーの大ホールで、スローガン« Force d’un Rêve 夢の力 »が発表され、プレゼンテーションが行われた。
ヴァルス首相やスポーツ関係者ら約2千人を前に、アニー・イダルゴ・パリ市長、招致委員長トニー・エスタンゲ(カヌー)、同じく委員長ベルナール・ラパセ(世界ラグビー評議会議長)らは、2024年のオリンピックをパリで開催することのメリットをアピールした。70%が既存施設、25%が仮設、新たに建設する施設は5%。85%の選手が宿泊地から30分以内で競技場にアクセスでき、どの施設にも観客が公共交通手段で行けるなどが、パリ開催の強味だ。
パリで最後にオリンピックが開催されたのは1924年。2024年の招致が決まれば、ちょうど100年後となる。2005年の招致レースではパリが有力視され、決定前から勝利ムードが流れていたもののロンドンに敗れ、ドラノエ前市長も目を潤ませていただけに、今回は慎重に招致戦を進めるだろう。イダルゴ市長は今月末、東京を訪れ「舛添東京都知事にお会いし、東京がオリンピック招致に成功した経験を教えてもらう」と語った。
2024年五輪招致にはブダペスト、ロサンゼルス、ローマも名乗りを上げている。2017年9月、ペルーの首都、リマで最終決定が下る。(集)