先日車上荒らしにあってしまった。あまりの悔しさと、当コラムで紹介するのも気恥ずかしくて躊躇(ちゅうちょ)していたのだが、いろいろ車上荒らしを防ぐ情報を探していたら、車上荒らしから車両盗難も含めて興味深い情報があったので、紹介したい。
車の盗難といえば、以前は、映画でよく出てくるように細長いワイヤーなどを窓枠から入れてドアをこじ開けたり、窓ガラスを割るなどしたりして車内に侵入し、配線を細工して逃走するもの。空き巣に入り車の鍵を持ち出し逃走するもの。お目当ての車の日よけ裏に記載されている製造番号をコピーし、所有者を装い「鍵を失くした」と注文し購入するなどの方法が広く知られていた。
しかし近年はハイテク時代。従来のキーに代わり登場したキーレス・ドアロックシステムが、便利さと引き換えに、盗難ハイテク時代をも生み出したようだ。現在ではパソコンを駆使したもっとスマートな(!?)盗難スタイルが、なんと全体の50%を占めているというのだ。
①子供にもできるほど簡単なのが、インターネットで容易に手に入るリモコンキーを、パソコンでプログラムして偽造し、車を作動させてしまう。
②侵入した車両にパソコンを持ち込み、内蔵された発進システムにハッキングプログラムをインストールすることで発進させる。
特に②の方法では内臓GPS追跡システムに影響を及ぼすプログラムも存在するため、盗難車両の発見はより難しくなる。
そしてやはりハッキングしやすい年式と車種があり、今では自動車メーカーが日々複雑なプログラムを研究する一方で、ハッキング側もそれに追いつけ追い越せと、いたちごっこの状態になっているという。
そしてオートモービル誌や保険会社が最も有効とすすめる盗難予防法は、ズバリ「ハンドルロック」。うーん、やはり基本が一番ということか。(和)