パリ・NYで創作活動を続ける彫刻家アラン・キリリAlain Kiriliは、ヘブライ文字、インドの精神世界、ジャズ…の影響を受け、コンテンポラリーでありながらプリミティブな印象も加わった独自な世界を創りだしている。
2007年、『Kirili et Les Nymphéasキリリと睡蓮』 展をオランジュリー美術館で開催。1980年から創作開始したシリーズ『Commandements』のカラーコンクリート素材の作品が話題を呼んだ。
このシリーズの流れを継ぐ新たな作品『Rythmes d’Automne 秋のリズム』展がパリ市庁舎の石畳に展示された。重さ100kg、 高さ90cmの作品は、砂利に支えられた90形のブラックコンクリートのエレメントから形成され、600 m2の空間の中で軽やかなポエジーを奏でる。
『Rythmes d’Automne』は、パリの街からのインスピレーション。そしてパリに住む作家や哲学者、特に哲学者ジル・ドゥルーズの『差異と反復』の影響も大だという。アクション・ペインティングの代表的な画家、ジャクソン・ポロックの代表画 で、同じ題を持つ『秋のリズム』に通じる一貫した思想が、反映されている。(苗)
Place de l’Hôtel de Ville 4e
M°Hôtel de Ville 11月28日まで。