
ブルターニュ地方の「カルナックとモルビアン海岸の列石群」が7月12日、ユネスコの世界遺産に登録された。仏の世界遺産は54ヵ所目。この列石群は欧州新石器時代の紀元前4500年頃から2000年の間に造られたとされ、最大のもので高さ6mの約3000のメンヒル(ブルトン語で「長い石」の意味)が約1000㎡におよぶ557ヵ所に並ぶ。その意味や働きは、天文学的装置、戦士の墓、種族の記念碑など諸説あるが、よくわかっていない。
ある市民団体によると、557ヵ所の7割はメンヒルの保存状態が悪く、2023年にはDIY店建設のために39のメンヒルが撤去された。一方、例えばカルナック町では4215人の住民に対してバカンス客5万人、列石群の観光客が年間70万人。今後、博物館、ホテルなどの建設が予定されており、オーバーツーリズムを懸念する声もある。
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