Maria Papa Rostkowska et ses affinités artistiques : Jean Arp, Emile Gilioli, Marino Marini
マリア・パパ=ロストコウスカと、芸術的親交:ジャン・アルプ、エミール・ジリオーリ、マリノ・マリーニ 展
有機的な線と形で、抽象と具象のはざまのようなな作品を作るマリア・パパ=ロストコウスカ(1923-2008)の彫刻展が開かれている。さまざまな時代の作品を30点ほど集めた回顧展で、終生親交が続いた芸術家たち〜ジャン・アルプ、エミール・ジリオリ、マリノ・マリー (総称して新エコール・ド・パリといわれる)〜 のデッサン、コラージュ、リトグラフィーなども展示されている。
ロシア人の父とポーランド人の母の間に生まれたマリア・パパ・ロストコウスカは、ドイツ占領下のワルシャワで美術と建築を学んだ。夫とともに対独レジスタンスに身を投じ、ワルシャワのユダヤ人ゲットーからユダヤ人を逃亡させるなどの活動を行った。その後は自らも武器をとり、44年ワルシャワ蜂起に参加するもナチスに捉えられ、アウシュヴィッツに向かう列車から脱走する。
戦後、夫を亡くし、ポーランドですでに認められた芸術家だった彼女は、グダンスクのソポト芸術学校やワルシャワで美術を教えた。57年、留学経験もあったパリに移住する。当時はテラコッタ、その後60年代中ごろからはイタリアで始めた大理石彫刻が主流になった。70年代になると、有名な大理石の産地カラーラ近くの町ピエトラサンタへアトリエを移し、生涯創作を続けた。
7月10日(日)まで
▶︎ムードンには記事中でも触れたジャン・アルプのアトリエ兼住まいだった場所を一般公開している 「Fondation Arp」(アルプ財団)もあるので、この機会にどうぞ。
彫刻家ジャン・アルプのメゾン=アトリエ 「Fondation Arp」(アルプ財団)
Musée d'art et d'histoire de Meudon
Adresse : 11 rue des Pierres, 92190 MeudonTEL : 01 4623 8713
アクセス : RER C 線Meudon Val-Fleuryから徒歩10分
URL : https://musee.meudon.fr/exposition-maria-papa-rostkowska-et-ses-affinites-artistiques-jean-arp-emile-gilioli-et-marino-marini/
火〜日14h-18h、無料