ブランケール教育相は1月28日、普通・技術バカロレアの専攻科目の試験を当初予定の3月14~16日から延期して、5月11~13日に実施すると発表した。コロナ感染の拡大により欠席する生徒が多く、試験の準備が十分にできない生徒に不利にならないようにするのが主な理由だとした。
この専攻科目は高3の生徒が高2の初めから選択する2科目で、高2時の仏語試験、高3時の6月の哲学、自由課題研究発表や平常点とともにバカロレアの点数に数えられ、総点数の3割を占める。この試験が5月に先送りになったため、大学入学振り分け制度「Parcoursup」には間に合わないので、代わりに高2時と高3の1・2学期の平常点で評価される。昨年の専攻科目試験はコロナのために中止されて平常点採点となったため、この試験はバカロレア改革初の実施となる。
また、2021年から導入された外国語能力評価のための試験は中止となった。なお、職業バカロレア受験者の必修職業訓練は、通常は3年間で18~22週間だが、昨年11月に12週間になり、今回さらに10週間に短縮された。
専攻科目試験の延期は教員組合には歓迎されたが、高校3年生のなかにはその試験がParcoursupにカウントされないことが非常に残念という声もある。