コロナ新型ウイルス感染者数の記録的な増加(新規感染者が1日平均で7万人超)を受け、カステックス首相とヴェラン保健相は今日、会見を行い、新たな措置を発表した。
「ワクチンパス」導入へ受けての動き
政府は1月15日から「ワクチンパス」*を導入することを目標に、方的な枠組みを今週にも両院で審議する。ワクチンを接種しない者は「故意に他者の健康や生命を危険にさらすもの」とみなし、いかなる個人的な信条であれ考慮の余地はない、と強い不寛容の姿勢を示した。また、偽のパス利用ほかの違反に対する罰則も厳格化するとしている。
*現在ワクチン未接種者でも感染テストが陰性なら「衛生パス」が得られているものを、1月15日からはワクチンを接種者のみが得られる「ワクチンパス」に変換するとした。
変わらないこと :
・大晦日の外出禁止はなし。(パリ市はすでに大晦日の花火をキャンセルしているが、他都市でも大きな催しはキャンセルされる可能性)。
・学校の新学期は予定通り1月3日。
変わること :
・1月3日より最低3週間、大きな集会は屋内2千人まで、屋外は5千人までとする。
・コンサートでは観客は座ること。
・映画、劇場、スポーツ施設、交通機関内(TGV、飛行機など長距離も含む)での飲食禁止。
・レストラン、バーなどでの立っての飲食禁止。
・追加接種(3回目の接種)は12/28から、2回目の接種から3カ月で行うことに。
・テレワークは最低週に3日間を義務とし、可能なら4日間とする。
次回の政府発表は1月5日に行われる。