イスラエル出身のジャズピアニストが国際的に大活躍している。ヤロン・ヘルマン、オメル・クライン、オムリ・モール、シャイ・マエストロ…。
ぼくのお気に入りは、今年34歳のマエストロ。素晴らしいベーシスト、アヴィシャイ・コーエンのトリオの一員として注目を浴びたあと、ベースのホルヘ・ローダー、ドラムスのジブ・ラヴィッツと自らのトリオを結成し、2012年にリリースされた処女アルバム(写真)がすでに大傑作!という逸材だ。マエストロの、ときにはミニマル、ときにはめくるめくような早いパッセージ、とテンポを動かしながらも、リズムセクションとみごとにかみ合っていく演奏、しなやかで粘りのあるスイング感! 2018年、『The Dream Thief』でECMデビューし、今年1月には、トランぺッターのフィリップ・ディザックが入ったカルテットで『Human』をリリース。マエストロのプレイは、これまで以上にメロディック…。
バカンス明けのJazz à la Villetteにはこのカルテットで登場する。一部は、ノルウェー出身の多才なベース奏者、エレン・アンドレア・ワンのトリオ。(真)
9月7日20h。22€。
Cité de la musique:211 av.Jean-Jaurès 19e M°Porte de Pantin
https://billetterie.philharmoniedeparis.fr/selection/event/seat?perfId=10228376269178