Radio Franceのオーディトリウムでも、5月中旬からコンサートが再開される予定だ。なかでも一番の期待は英国生まれのピアニスト、ベンジャミン・グローヴナーのソロ公演。現在29歳だが、11歳のときに史上最年少で、BBCヤング・ミュージシャン・オブ・ザ・イヤーのピアノ部門で優勝。20歳(2011年)でデッカと専属契約し、以来、ショパン、リスト、ラヴェルなど6枚のアルバムをリリース。いずれも高評価を受けているから、「若いのに」などとはもはや言ってはいられない正真正銘の天才だ。ショパンのピアノ協奏曲集に続く新しいアルバムはリスト集。なかでもソナタが素晴らしい!
コントロールされたパッション、それがほとばしるときのダイナミックさ。ゆっくりなパートにもひそむ劇的な緊張感…。どんなに難しいパッセージでも彼のクリアーな音はよどむことがない。このソナタ、今回のコンサートの演目だが、忘れられない音楽体験になるだろう。ほかにショパンのピアノソナタ3番、ブラームスの間奏曲作品117など。通常より席に限りがあるので早めに予約を。(真)
6月1日、20h(開演45分前までに入場)。10~26€。
Auditorium de Radio France
Adresse : 116 Av. du Président Kennedy, 75016 Parisアクセス : RERC : Av. du Président Kennedy / Maison de Radio France
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