あいさつの握手やキスをする人が、この1年で大幅に減った。3月に行われた世論調査*によると、昨年3月の時点で友人、仕事の同僚、家族など親しい人に会った際に「握手をする」と答えた人が85%だったに対し、この3月は22%に。初対面の握手は75%から10%に。親しい人と会った時の挨拶としてほおに軽く「キスをする」のは昨年の91%から39%、初対面では40%から9%にまで落ち込んだ。
しかし、こんなに接触が減ってもコロナ感染者は減らない。政府は「感染予防は日常習慣の見直しから」と、同居人以外とのキスを当面禁止する。ポワソン・ダヴリル内務省報道官が会見で発表したところによると、マスクをしてのキスも、マスクなしでも罰金は135€ 。ディープキス(口と口を合わせる、舌をからませる)は200€。15日間内の再犯400€、30日で3回以上の違反は3750€、禁固刑の可能性も。4月1日からパトロールを強化するという。野党からは 「手の甲ならいいのか」、「別居のカップルはどうする」などの疑問、「フランスの伝統が失われる」、「個人の一挙一動を監視する悪法」など非難が相次いでいる。(四月魚)
*18歳以上1048人を対象にIfopがAladom社のために行った調査。