バシュロ文化相は2月15日、ニュース番組に出演し、新型コロナの感染状況が許せば、3月と4月にマルセイユとパリの大型コンサートホールで実験的にコンサートを行うと語った。
3月後半にはマルセイユの国立衛生医学研究所の協力のもとコンサートホールDômeで1000人の観客、4月はパリで、パリ公立病院連合体の協力のもとに Accor Hotels Arenaで5000人を集め実験的にコンサートを行う。ひとり1席だが、立ち上がって踊ることは可能。実験に参加する「観客」はコンサート前と後に感染テストを受ける。感染していてもコンサートには参加し、他の人の感染状況などを調べるという。
そして、4月にはこのような実験を行う他の欧州の国々と会議を行い情報を交換しながら今後のコンサートやスペクタクルの開催の形態、衛生規準などを検討する。例年、春から夏にかけて多くの音楽フェスティバル、映画祭などが開かれるが、フランスは未だに劇場や映画館、大型ホールなどは閉まったままで、多人数が集まるフェスティバルの開催も危ぶまれているため、突破口になるのかどうかが注目される。