”Matisse, comme un roman”
アンリ・マティス (1869 – 1954)の生誕150周年に、パリのポンピドゥ・センターでマティス展。230点の作品と、70点の資料を通して、1890年代に絵を描き始めた時期から、晩年の切り絵までの経過を、年代順に9章に分けて見せる展覧会だ。
詩人ルイ・アラゴンが書いた『小説アンリ・マティス』(1971)を土台にして、マティス本人を含む9人の評論家や詩人がマティスについて手引きする。それぞれの評論家の思考回路が違うので、それに従うと、見た後マティス についての断片が寄せ集まったような印象になる。
それでも、晩年の切り絵で作った作品とマティス の挿絵本がこれほど一堂に見られることは滅多にないので、見どころはここだろう。下絵なしで自由にハサミを入れていくマティス の様子が映像で見られる。
2021年2月21日まで
* ポンピドゥ・センターは火曜日が定休日だが、マティス展だけは例外的に、12/22、12/29、1/5、1/12の火曜日はオープン。
*ポンピドゥは通常は12h – 20h、週末は11h – 20hだが、この展覧会のみ、朝10時からオープン。木曜は23時まで。
11/15€
「生誕150周年、マティスの故郷をたずねて」
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Centre Georges-Pompidou
Adresse : Place Georges-Pompidou, Paris , Franceアクセス : Rambuteau / Hôtel de Ville /
URL : https://www.centrepompidou.fr/fr/