家にいなければならないのであれば、このチャンスに料理の腕を磨きたい。Ovniの大人気連載(真)さんのレシピの中から、僕でもできそうな簡単で美味しいフランスの家庭料理をご紹介します。
新鮮なお魚はなかなか見つからず値段も高いので、冷凍のお魚を使ったレシピ。使わなかった分は保存も効くし、冷凍庫に常備しておくことにしました。
Cabillaud à la basquaise
友人が不意に来ることになった時とか、市場に行けなかった時のために、わが家の冷凍庫にはいつも真ダラのおろし身filets de cabillaudが入っている。生と比べて値段が半額近いし、きちんと解凍さえすれば負けないおいしさになる。
まず4人分で700グラムほど(約4枚)を冷凍庫から出し、大皿にでものせて冷蔵庫で半日かけて解凍する。
その間にバスク風ピーマンの煮込みの準備。大きなピーマンの赤と緑を1個ずつ、表面をきれいに洗ってから、二つに割ってへたと種をのぞき、小さく切り分ける。玉ネギはみじん切り。ニンニクは押しつぶして皮をむいてから、やはりみじん切り。ココットのような厚鍋にオリーブ油をたっぷりとり、中弱火でまず玉ネギとニンニクを5分ほど炒める。ピーマンを加えて数分炒めたら、chair de tomatesタイプの缶詰のトマト、糸で結わえたタイム少々、ローリエの葉、カイエンヌペッパーを二つまみほど入れ、塩、コショウ。沸騰してきたら弱火に落とし、ふたをして20分くらい火を通していくのだが、底が焦げつかないようにときどきへらでかき混ぜる。
解凍したおろし身の水気をよくぬぐう。尾に近い方は、このレシピには身が薄すぎるので8センチほど切りとり、ほかの料理に使う(右欄参照)。頭に近い方の真ん中に小骨があるので、骨抜きでのぞくか、包丁で薄くそぐように切り落とし、1人2個になるように八つに切り分ける。
このへんでオーブンの目盛りを180度に合わせて点火する。
オーブン皿に、まずピーマンの煮込みを敷く。その上に真ダラの切り身を重ならないように並べてオリーブ油を振りかけ、塩、コショウし、熱くなっているオーブンに入れる。20分ほどたつと、魚に軽く焼き色がついているだろう。そのおろし身の上に薄く切ったチョリソを2、3枚のせてオーブンに戻す。チョリソの脂がにじみ出た頃合いにオーブンから出し、きざんだパセリを散らし、熱々を味わう。付け合わせはライス。レモンも添えましょう。(真)
【 材料:4人分 】冷凍の真ダラのおろし身700g、赤ピーマン1個、緑ピーマン1個、玉ネギ中1個、ニンニク3片、缶詰のトマトchair de tomates 200g、チョリソ適量、タイム適量、ローリエの葉1枚、パセリ適量、カイエンヌペッパー、オリーブ油、塩、コショウ。