家にいなければならないのであれば、このチャンスに料理の腕を磨きたい。Ovniの大人気連載(真)さんのレシピの中から、僕でもできそうな簡単で美味しいフランスの家庭料理をご紹介します。
楽しみにしていた先日のFête de la Saint-Patrick(聖パトリックの祝日・3月17日)が台無しになってしまったので、ギネスビールを使ったこちらはいかがでしょうか?
Agneau à la Guinness
アイルランド名物のビールといえばギネス。泡はち密でクリーミー、セピア色の液体はどこまでもまろやか! アイルランドで買ってきたレシピ本に、このギネスが入る子羊料理が載っていたので、友人たちも招いて、挑戦してみた。
子羊の肩肉は、肉屋に頼んでpaletteという肩甲骨をはずしてもらう。持ち帰ったらさらに余分の脂を切りとって、大きめの角切りにする。子羊肉は火を通すと小さくなるので、大きめというのが大切です。玉ネギとニンニクはみじん切り、ネギ、ニンジン、セロリは小口切りにする。
ココット鍋に油をとって中強火にかけ、まず肉を炒める。きれいな焼き色が付いたら取り出す。同じ鍋に野菜とニンニクを加える。中火に落として5分くらい炒めたら、肉を戻し、ローリエの葉、タイムを加える。ギネスを入れ、肉とヒタヒタになるくらいに水を注ぎ、鶏のブイヨンキューブを入れる。バルサミコ酢も足し、塩、コショウで味を調え、沸騰してきたら弱火にし、ふたをして肉が柔らかくなるまで2時間ちょっと火を通す。その間に、マッシュルームの足を取ってから水洗いし、大きめに切り分ける。小玉ネギの玉を切りはずしひげ根を切りとる。ベーコンは細かく切り分ける。
肉を取り出し、煮汁をこして野菜は捨てる。鍋をいったん洗ってから、バターを加えてマッシュルーム、小玉ネギ、ベーコンを7、8分炒める。小麦粉を振りかけ、へらで混ぜ合わせながら数分火を通したら、煮汁を戻し、丁寧に混ぜ合わせ、肉を入れる。ここで解凍してからさっとゆでておいたグリーンピースも加え、ぐつぐつっといったらでき上がり。
ギネスの味わいが生きている子羊肉の味わいに、試験台になってもらった友人たちからも「ブラボー」の声が上がった。付け合わせはバターをたっぷり加えたマッシュポテトが一番だ。飲み物はギネスか、まろやかな赤ワイン。(真)
【 材料:4、5人分 】
子羊の肩肉一つ、玉ネギ2個、長ネギ1本、ニンジン2本、セロリの茎2本、ニンニク3片、マッシュルーム300g、小玉ネギの玉10個ほど、ベーコン100g、グリーンピース適量、ローリエの葉1枚、タイム適量、鶏のブイヨンキューブ1個、ギネス250cc、バルサミコ酢大さじ1杯、小麦粉大さじ1杯半、バター、油、塩、コショウ