バカンス2020、旅のプロに聞きました。

 人に会うと「この夏どうするの?」と、バカンスが話題にのぼる季節がやってきました。例年なら多くのフランス人がバカンスの準備を完了している頃かもしれませんが今年は違います。3月半ばからの外出規制、規制が緩和されても自宅100km範囲内しか動けない。そんな時期に限って続く晴天。計画も立てられないまま2カ月が過ぎてゆきました。

 そんな状況で5月14日、フィリップ首相は新型コロナウイルスで大打撃を受けた観光業界への支援策を発表すると同時に、今年の7月、8月はフランスでのバカンスを楽しむよう、そして、予約も始めるよう国民に促しました。万が一、ウイルス感染が再拡大したら、解約や払い戻しも可能という保証つき。

それをゴーサインに多くの人たちが準備に取りかかったため、フランス国鉄のサイトのアクセス数は120%急増し、家族向けのバカンス村や貸家などのサイトで仮予約されていた物件は、半分以上が首相のスピーチ直後にコンファームされ、売上も急増したとのこと。

先行きは不透明。でもせっかくのバカンス、どこかに行きたい…。オヴニーはフランスの旅のプロたちに、夏のおすすめを聞きました。パリから近い景勝地、海辺、山…話を聞いているだけでワクワクしてきます。(六)

海、山、湖。
おいしいご飯もワインも楽しみたい、ラベンダー畑も見たい。
パリからの日帰りや、地中海まで南下する旅。
バカンスの計画を考えていると、元気がでてきます。


Ecrins de France 名取由紀子さん

「 リヨンを拠点にすれば日帰りも可能です。」

Les vignobles autour de Lyon

©Arnaud Hambert

 「美食の都」リヨンを中心に、ボージョレ、サヴォワ、ローヌなどのワイナリー巡り。ブドウ畑の散歩や、醸造所を訪ねてのテイスティング。2020年はヴァンヴァン(VINGT=VIN)で 、よいミレジムになるようにワイナリーさんも張り切っています。コロナ禍に負けず、「三密対策」「衛生管理」を進め、ビジターを受け入れられる環境づくりに取り組んでいます。リヨンからなら、日帰り旅行ができます。

Montagne et Lac

 夏は海派と山派に分かれますが、オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地方は山を楽しめます。ユネスコ世界遺産に登録されている火山群シェヌ・デ・ピュイの最高峰ピュイ・ド・ドームでハイキング、あるいは、シャモニーから少し本格的に山登りはいかがでしょうか。
 清く澄んだアヌシー湖やレマン湖、フランス最大のブルジェ湖があり、水辺も楽しめます。

Grignan, un village au millieu de lavandes

©Muriel Pellegrin

 6月~8月のラベンダー畑もおすすめです。ラベンダーといえば南仏を想像する方が多いですが、オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地方ドローム県のグリニャンという村は、ラベンダー畑に囲まれた小高い丘にあり、ルネサンス様式の城があるとても素敵な村です。

【Ecrins de France エクランドゥフランス】
お問合せ:04 7862 1320
www.ecrinsdefrance.fr


HIS France 加藤 仁さん  

「プロヴァンスの太陽!」

Luberon

 人口2000人に満たない、小さな美しい村が点在するリュベロン地域。鷹ノ巣村と呼ばれるゴルド、赤土の街ルシヨン、メネルブ、ボニュー、ルールマランなど。それぞれ個性が光る可愛らしい村で、絶景と自然を満喫しながら、ロゼワインやプロヴァンス料理、絶景を楽しむことができます。エクス・アン・プロヴァンスTGV駅までは、パリ・リヨン駅から直行TGVに乗れば3時間です。

Cassis et les calanques

 「パリを見てカシを見ないものは何も見ないのと同じ」とノーベル文学賞受賞のフレデリック・ミストラルは表現しました。マルセイユから30分の港町、カシ。カランク(入江)を巡るボートに乗って、エメラルドグリーンの海を堪能するのもまた一興です。

【HIS フランス 】
お問合せ:01 5305 3400
info-paris@his-world.com
www.his-tours.fr


My Bus France 平川千香さん  

「パリから近い、美しい村へ ! 」

Lyons-la-Fôret

 ノルマンディー地方らしい木組みの家並み、澄んだ空気、壮大なブナの森に囲まれたリヨンス・ラ・フォレ村は、「フランスで最も美しい村」に指定されています。リヨンスの自然を愛したモーリス・ラヴェルが『クープランの墓』を作曲した家も。森でハイキングもでき、パリからなら日帰りもできます。ジヴェルニーのモネの家からは、車で40分の距離。

Les Andelys

©Office de Tourisme Nouvelle Normandie

 セーヌ川を一望できるレ・ザンドリーの高台には、12世紀、ノルマンディー公でありイングランド王でもあったリチャード1世がガイヤール城を築きました。英仏の領土争いの砦の跡からは、豊かな自然と真白な石灰岩の崖の、壮大な景色が広がります。 17世紀のフランスを代表する画家ニコラ・プッサンも近くで生まれており、小さなプッサン美術館もあります。

Gerberoy

 画家アンリ・ル=シダネルはこのジェルブロワ村に魅せられ1901年に移住、バラ園を造りました。村人たちもバラ栽培に参加し「バラの村」として有名に。

【MyBus マイバスフランス】
お問合せ:01 4244 1430
info_france@mybus-europe.com


Miki Travel 齋藤篤さん  

「フランスにも、まだまだ穴場はありますよ!」

Etretat “Les Jardins d’Etretat”

©MIKI TRAVEL FRANCE

 エトルタといえばノルマンディー地方の代表的な名勝地。ゾウの鼻の形をした奇岩で有名です。丘の上の教会のそばにある、その名も「エトルタの庭Les Jadins d’Etretat」の不思議なこと!エトルタを訪れる方は多いですが、このお庭はあまり知られていない、お勧め穴場スポットです。丁寧に剪定されたモコモコの植木越しにみるエトルタ海岸の絶景。

Notre-Dame du Raincy

©MIKI TRAVEL FRANCE

 パリに長く住んでいる方にもあまり知られていない教会。ステンドグラスで有名なパリのサントシャペルに勝るとも劣らない宝石箱のような教会。コンクリート建築の父と言われ、あのル・コルビュジエの師匠でもあるオーギュスト・ペレ作の教会。日が長く、日差しが強い夏こそ、鑑賞に最適です。光の角度の関係で夕方4時以降に訪れることをお勧めします!

Alsace

©MIKI TRAVEL FRANCE

 コルマールや、リクヴィールなど、ストラスブールから電車とタクシーで回れる可愛い街巡り。アルザス地方はメルヘンたっぷりでお勧めです。

【みゅうパリ】
お問合せ:myu.paris@group-miki.com


バカンス2020 世論調査

未曾有の衛生・経済危機と、バカンスは別問題?5月末に発表された世論調査から。
*5/20〜25の間、臨時雇用サイトが約450万人を対象に調査。全体の52%が非管理職、48%は管理職。

Q:バカンスはどこで過ごす?

とりたい 82%
稼げなかった分働く 18%

Q:この衛生・経済危機でも休暇をとりたい?

フランス 76% 
外国   6% 
自宅   18% 

Q:国内どの地方でバカンスを過ごしたい?

1.ブルターニュ 22%
2.オクシタニー 16%
3.オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ 12% 

Q:バカンス中は、マスクを着ける?

人と一緒の時は着用 87% 
着けない  11%
一日中着用 2%


 

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